アラン 幸福論
あらすじ
ルーアンの新聞に「日曜語録」として連載されたのを皮切りに,総計5000に上るアランのプロポ(哲学断章).「哲学を文学に,文学を哲学に」変えようとするこの独特の文章は,「フランス散文の傑作」と評価されている.幸福に関する93のプロポを収めた本書は,日本でも早くから親しまれてきたもの.折にふれゆっくりと味わいたい.
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レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
「幸福」なんて言葉が付いている本は疑わしい。「○○論」なんて題名の本はいかにも学術的で難しそう・・・。そういったイメージが私にはありました。しかし、この「幸福論」はそうではありません。作者のアランが思う事を、今で言うエッセイやコラムのように書いています。けして大げさなポジティブ思考ではなく、人間改造的な自己啓発でもありません。ただ日常において「こう考えたらちょっと良いでしょ?」という事が書かれています。同じ様な事で何度もつらくなり悲しくなる自分の横で「ちょっと深呼吸しようか、まずは落ち着こうよ」と言ってくれる相棒のような一冊です。なにかうまくいかないなあと考えている方に是非読んでもらいたいです。