まほろ駅前多田便利軒
購入した作品の読み方あらすじ
「ここも一応、東京なんだがな」と言われてしまう“まほろ市”は、東京のはずれの大きな町だ。まほろ駅前で、ひとり便利屋を営む多田啓介のもとに、高校の同級生・行天春彦が転がりこんだ。高校時代、教室でただ1回しか口を開かなかった、ひょろ長い変人だ。ペットあずかりに子どもの塾の送迎、納屋の整理…ありふれた依頼なのに、行天が来てからは、やたらきな臭い状況に追い込まれるハメに。さて、本日のご依頼は? 多田・行天の魅力が全開の、第135回直木賞受賞作。
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レビュー・口コミ(4件) 一覧へ
ユーモアある訳でもなく、心を踊るストーリーでもない。戸惑いさえ覚えたが、今はそれがこの作品なのだとわかる。
3点私のために姉が「まほろ駅前多田便利軒」を実家に持って帰ってきて勧めてくれました。三浦しをんの作品は初めて読みましたが、すごく好きな文体の作家さんです。笑えるところとほろっとくるところが絶妙に織り交ぜられていてまったく飽きがきません。何度でも読み返したい素敵な作品です。
5点面白いです?
3点「まほろ駅前多田便利軒」は、便利屋を営む1人の男性と、ひょんなことから彼の自宅兼事務所に転がり込んだ高校時代のクラスメートや、一筋縄ではいかない依頼者たちとのドタバタ劇をコミカルに描いた小説。魅力的なキャストで映画化もされましたね。軽快なストーリーでありながらも、主人公コンビの境遇はなんとも切ない。自身の境遇に苦悩しながら、不器用に他人に手を差し伸べる登場人物の姿は、おかしく切なく心温まります。