薄紅天女[下]

購入した作品の読み方

あらすじ

西の長岡の都では、物の怪が跳梁し、皇太子が病んでいた。「東から勾玉を持つ天女が来て、滅びゆく都を救ってくれる」病んだ兄の夢語りに胸を痛める十五歳の皇女苑上。兄と弟を守るため、「都に近づくさらなる災厄」に立ち向かおうとした苑上が出会ったのは……? 神代から伝わる〈輝〉と〈闇〉の力の最後の出会いとその輝きを、きらびやかに描きだす、「勾玉三部作」のフィナーレを飾る一冊!

レビュー・口コミ(1件) 一覧へ

  • 勾玉三部作の最終の物語。いままでは和風ファンタジーという趣で神様も出てきましたが、こちらは史実もからんでやや硬いカンジを受けました。阿高もいいが藤太もいい!叔父と甥ですが双子のような感覚の二人は見てておもしろかったです。正反対の性格なのに誰よりも信頼している二人。いままでも血縁が重要なテーマになってましたが、今作も血縁が重くのしかかってます。「薄紅天女」は蝦夷も出てきますが、坂上田村麻呂がいい味出してます!最後、苑上が旅の時と同じ男の子の衣装を、というシーンが好きです。

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    soratasyaさん