ず・ぼん18
ず・ぼん編集委員会 1,047円
あらすじ
『ず・ぼん』では何号かにわたり、電子出版や電子図書館をめぐる先行事例や、その周辺を追いかけてきた。
様々な注目すべき試行はあるが、爆発的な変化は起こっていない。
電子コンテンツ産業はいつブレイクするか?
いっぽう図書館の電子化の問題は、電子コンテンツ市場の発展を待つばかりではなく、読者のいる「紙の出版物」を無視せず、提供する資料の豊富化、図書館の可能性の問題として論じ、トライされるべきである。
業務委託や資料費縮小などで出口の見えない図書館界だが、蓄積してきた「紙の蔵書」の新たな提示を含む、事業の新展開の方法としてチャレンジされなければならない。
電子書籍は出版にとっても図書館にとってもイノベーションなのだから。
米国ですすむ配信タイプの電子図書館モデルの紹介や、公共図書館自前の地域資料の電子化配信実験など、いくつかの議論と動きを追ってみた。
(ず・ぼん編集委員◎堀 渡)
──特集・電子化への見取り図リード文より