叫びと祈り

購入した作品の読み方

あらすじ

砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇……ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第5回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理。《週刊文春》ミステリーベスト10国内部門第2位をはじめ各種ミステリ・ランキングの上位を席捲、本屋大賞にノミネートされるなど破格の評価を受けた、大型新人のデビュー作。

レビュー・口コミ(2件) 一覧へ

  • 王道ミステリ、青春ミステリ、サスペンス、スリラーと様々なエッセンスを内包した短編集。「砂漠を走る船の道」はミステリーズ!新人賞を受賞しただけあって動機、トリックどれもが日本人の感覚とはかけ離れていてはっとさせられます。全体的に旅情感あふれる文章が続くので単調に感じられてしまうかもしれませんが卓上旅行をしているような気分で読み進めると楽しめると思います。個人的にはタイトル「叫びと祈り」の片割れ、「叫び」の海外ならではの特殊な密室、そして最後まで語り手がどうなるのかわからないサスペンスフルな展開がお気に入り。日本のお決まりのような動機に飽き飽きした方にオススメです。

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    荻原遠子さん
  • 「叫びと祈りは」五編からなる連作短編です。毎話毎話、出てくる国が普段ではちょっと取り上げられないような国だったり観光地からもちょっと外れていたりするのでそれがまた不思議な感じを演出していると思う。
    初めての作品なのでまだ少し荒い印象もありますが、美しい情景に静かな恐怖感がタイトルとマッチしていて好きな世界観でした。

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    tamazsaさんさん