機関車、驀進 国鉄・JR東日本・秩父・東武鉄道…SL一途60年
田村力(著) 1,980円
あらすじ
日本鉄道史に燦然と輝く「伝説のSL機関士」のノンフィクション自伝
蒸気機関車の乗務員になりたい――終戦直後、農作業を手伝う少年は田んぼを驀進する機関車に毎日、手を振り続けた。念願叶い、20歳でSLの助士となった著者。本書では約60年に及ぶ機関士人生を回想。著者自身が集めた膨大な記録を紐解きながら活写する。勤務・給与体系、職能階級、組合活動、機関士養成プロセス、人材登用システムなど、全盛期の国鉄の内情・内実を伝える記述も満載。伝説のSL機関士による日本鉄道史に残るノンフィクション自伝! 巻末に貴重なSL運転マニュアルなど関連資料を多数掲載
【目次】
第1章 国鉄就職
第2章 高崎第一機関区勤務
第3章 あこがれの機関士乗務
第4章 蒸気機関車の廃止と復活
第5章 秩父鉄道のSL復活運行
第6章 東武鉄道のSL復活運行
【著者】
田村力
昭和17年(1942)、群馬県生まれ。19歳で国鉄に入社し26歳で機関士に。国鉄民営化後、JR東日本に採用され、昭和63年にはD51 498号機復活イベント列車を牽引運転。平成2年より埼玉県北部観光振興財団に出向し秩父鉄道でSLを運転。その後、中央研修センター動力車乗務員養成室勤務となり機関士の養成に取り組む。平成14年にJR東日本を退職。以降、秩父鉄道や東武鉄道で機関士育成に携わる。令和2年に東武鉄道を退職。