季刊地域59号(2024秋)
購入した作品の読み方あらすじ
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風景という言葉は、山奥の手つかずの自然よりは、田畑や里山の様子を表現するのになじみます。景色や景観など似た意味を持つ言葉とそこが違うのではないでしょうか。農村で人が暮らし、農業をすることでできたのが農の風景。いま、農家の高齢化や人口減少で自然と人間のバランスが崩れ、その風景が危機に瀕しています。ひと昔前なら、農の風景の危機といえば敵は農地を潰す開発やごみの不法投棄などでしたが、いま危機の根源は農村自身の疲弊にあります。風景とはそこで暮らす人たちにとっての誇り。ふるさとの風景が危機に瀕しているのに、私たちは手をこまねいてはいられません。農家個人の力だけで手に負えなくなったなら、移住者を含めた地域で暮らす人たち、関係人口、みんなで汗をかく。
<目次>
今号の撮っておき! 畑のごちそう
特集 農の風景のために汗をかく
人口500人の小さな村 移住者とつくる 古くて新しい農の風景 長野県売木村
農村RMOが必要な理由 山間の農村風景を守るのは地域の支え合い、都会の「自給家族」 愛知県豊田市・しきしまの家運営協議会
農の風景をつくる3要素
アゼをきれいにラクに
草刈りが非農家の若者の仕事になる/ドーム菊で地域にも恩返し ほか
草刈りで変わる アゼの植物がつくる風景
ここは「イブキジャコウの里」 岩手県山田町・山田北地区農地・水・環境保全組織
イブキジャコウの特性と栽植・管理の仕方 岩手県農業研究センター水田利用研究室 吉田 宏
段畑の石積みを修復してみた 広島県海田町 桧山敏夫
棚田の風景を守るには
棚田は「遊び場×農業」の場にピッタリ 岩手県一関市金山棚田・playfarm
働きやすさと低コストを同時実現 棚田の圃場整備
ここで生まれた人も移住者も みんなで守りたくなる「西山の棚田」 三重県伊賀市西山地区
枝物栽培で稼ぎと景観づくり 長崎県平戸市 川上茂次
私も風景にひとこと
ソーラーシェアリングは「農の風景」になるか 市民エネルギーちば 東光弘
体験イベントで里山づくり ミドリカフェ 内田 圭介
樹木葬墓地と農村風景 久保川イーハトーブ自然再生協議会 千坂げんぽう
もの申す
能登復興の希望は「出身者」 二地域居住が地方の自治力を高める 雨風太陽 高橋博之
中山間地域等直接支払制度 第6期はどうなる? 榊田みどり
集落
プチ断熱から始めよう! 古民家でも快適に暮らせる断熱DIY 福岡県糸島市 畠山千春
空き家のミカタ③ 徳島県 神山町移住交流センター 吉田涼子
観光の入り口、関係人口づくりに村ガチャはいかが 長野県白馬村 佐藤敦俊
農村RMOの始め方② いわて地域づくり支援センター 若菜千穂
大学と地域が連携 農村RMO設立 秋田県立大学地域連携研究推進センター 泉牧子
出店本屋「燈日草」始めました(下) 福島県昭和村 菅家洋子
ご当地おもしろスポーツ④ 棍棒飛ばし
川谷もよりのビジョンづくり④ 新潟県上越市 鴫谷幸彦
農
1袋のボカシから始める わらしべ長寿戦略 福井県若狭町 三方診療所 岩田竹矢
使い切れないシカ肉を屠体給餌で活かす 野生動物命のリレープロジェクト 尾林克時
唄は農につれ農は唄につれ③ ノンフィクション作家 前田和男
防災
インスタントハウスで被災地に「ただいま!」
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