裏火盗裁き帳【九】

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あらすじ

神田川に漂う葛籠の中に、丸坊主にされ全裸に剥かれた女の骸が入っていた。
兇盗・闇神の六蔵探索の最中、葛籠を見つけた裏火盗の頭領・結城蔵人は、火盗改方長官・長谷川平蔵の邸宅に運び検屍を行う。お歯黒の痕跡を残す骸から、平蔵は駆込寺で為された仕置きとみる。
江戸時代、女から離縁をする場合、方法は一つ、駆込寺に駆け込むことであった。女を救う最後の砦で酷い仕打ちが行われているのか?
裏火盗は、二つの駆込寺、東慶寺、満徳寺を張り込み、組織唯一の女性・雪絵を送り込む。駆込寺に渦巻く欲望と陰謀に、闇神の六蔵も加担しているのか!?
深まる疑惑に、支配に関わりなく悪を断つ裏火盗が挑む。鬼の平蔵と結城蔵人、武士の意地と面目を賭けた第九弾!!