解読力を高める!「漢字交じり」くずし字 攻略のポイント

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あらすじ

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★ 漢字でつまずいた人、必読!!

★ いちばんわかりやすい脱初心者の手引き!

★ ワンランク上の読みこなしを実現!

 *候文マスターのツボ
 *助詞「てにをは」研究
 *頻出漢字のくずし形
 *「信長記」で実践解読に挑戦

★ ステップアップに必要な知識を徹底解説!

★ 数字・干支・単位・反読フレーズ…etc.


◇◆◇ 本書について ◇◆◇

仮名のくずし字がある程度読めるようになり、
次は漢字だと意気込んで挑んではみたものの、
取り付く島もなくお手上げ状態に。
漢字で挫折する人は少なくない。

本書はそんな人のためのくずし字入門書である。

48音のくずし字さえ頭に叩き込めば
何とかなる仮名に比べ、
漢字は圧倒的に数が多く、
各字のくずし方もより複雑になる。
なかには省略されて「、」で表記されるものもあり、
漢字のマスターは一筋縄ではいかないものだ。
むしろ、つまずかない人はいないといったほうがいいだろう。

仮名から漢字に進む際には大きな溝が待ち構えている。
仮にそれを「漢字ギャップ」と称することにしよう。

そんな漢字ギャップを乗り越えるためには
地道な努力が求められるのだが、
すでに漢字攻略の入門書は多数出版されているが、
総じて初心者にはハイレベルで、
なおかつ急ぎすぎという印象が拭えない。
もっと基礎の基礎から始めてほしいという要望を耳にし、
本書の企画を思い立った。

では、漢字くずし字の世界へ。
気分も新たに旅立つことにしよう。


◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇

☆ 第一章
読解の第一歩はここから
漢字くずし字を攻略するための準備編
* なぜ漢字のくずし字は読解困難なのか
* くずし字辞典は攻略の最強パートナー
* 独学するためのテキストの入手法
* 仮名中心の軍記物でウォームアップ
* 『信長記』
* 『太閤記』..
・・・など

☆ 第二章
脱・初心者へのアプローチ
文中に頻出する人名や各種単位の読解
* 数字は用途に応じて別字を使い分ける
* 古文書に出てくる江戸期のお金の単位
* 長さや重量、面積などの江戸期の単位
* 江戸期までは常識だった 「十干十二支」
* 大の月と小の月の順番が毎年変わる暦
* 江戸期の庶民の暮らしを彩った催事
・・・など

☆ 第三章
漢字中心の文章にトライ
候文のツボを知り読解力をレベルアップ
* 江戸期古文書類のメイン文体「候文」
*「返り読み」の習得が候文攻略のカギ 
* 敬意を表現するための「平出」「闕字」
* 文章の切れ目を示す目印を見逃すな
* 右寄せの小文字で書かれる助詞に注目
* 定番フレーズの習得が上達の近道
・・・など

☆ 第四章
くずし字マスターへの道
国重文『信長記』で総合力に磨きをかける
* 戦国史研究の第一級の資料 『信長記』
*『信長記』巻十五 翻刻・読み下し・現代語訳