サイレントニャー 猫たちの歌物語

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あらすじ

たますけは、このごろよく、不思議なニャーをする。
声になる前のしいんと深いこえ孤独な夜のサイレントニャー

老舗短歌雑誌で、ここからページを開かせた人気連載。
短歌79首と25篇のエッセイ収録。

無音のニャー。ニャーと鳴くときの口を開けているのに声が出ていない(と、人間には思われる)ニャー。……ふだんの真顔よりもいっそうの真顔。やけにひたむきな眼差しで見つめてくる。(本文より)

イラストレーション=イオクサツキ
ブックデザイン=鈴木成一デザイン室


著者について
1956年、愛知県生まれ。早稲田大学文学部卒業。在学中にコスモス短歌会入会、現在は代表。NHK全国短歌大会選者、産経歌壇選者、短歌甲子園特別審査員など。歌集に『希望』(若山牧水賞)『憂春』(迢空賞)『泥と青葉』(齋藤茂吉短歌文学賞)『馬上』(芸術選奨文部科学大臣賞)『六六魚』(詩歌文学館賞・前川佐美雄賞)『雪麻呂』(大岡信賞)、『はるかなる虹』など。歌書に『和歌で楽しむ源氏物語』『短歌入門~今日よりは明日』『ちびまる子ちゃんの短歌教室』(さくらももことの共著)ほか。2017年紫綬褒章。