神霊の血族
ローズアン・A・ブラウン(作)/三辺律子(訳) 1,760円
あらすじ
砂塵舞う西アフリカの神話を下敷きに描かれた新感覚ファンタジーがいよいよ登場。著者はガーナ出身アメリカ在住で、石川県能美市の中学校で英語指導助手として日本での勤務経験もある人物。この物語は石川県勤務時代に執筆していました。物語は――砂漠に囲まれた豊かな都市国家・ズィーラーンに、新しい生活を求めて逃れてきた難民の少年・マリク。心に傷を抱え、後継者でありながら、自国を逃れ、遠くで暮らしたいと願う王女・カリーナ。五十年に一度の祝祭の最中、女王が暗殺される。カリーは「よみがえりの儀式」を行うことを決意するが――。出会うはずのないふたりが神霊の謀略によって出会うとき、運命が動きはじめる――。