まちの映画館
あらすじ
アニメや洋画までマサラ上映してしまう「ひときわおかしい」という誉め言葉で紹介される映画館。
シネコンに囲まれ、動画配信サイトも続々と登場するなか、兵庫県尼崎市にある小さくて古い、昭和の匂い残る昔ながらの駅前映画館が、知恵をしぼり、音響にこだわり、マサラ上映を取り入れ、コスプレ推奨、映画イベントに町を巻き込み、とにかく思いついたことは何でもやって、閉館寸前から全国から人が集まるようになるまでのノンフィクション。
その道のり。前途多難、危機一髪、紆余曲折、決して楽ではありませんでした。しかし、苦労と苦悩の辛い日々だったかと言うと、実はそんなことはなかったのです。
<特別巻末対談>
小林書店 小林由美子さん
塚口サンサン劇場 戸村文彦さん
まちの映画館 まちの本屋さん
「これ、私たちの話やん」「ほんまは、私たちがやらんとあかんやつやん」
小林由美子さんが、その復活へのはちゃめちゃな施策に唸り、本屋の仲間、後輩とお客様に向けて伝えたいことを、著者・戸村文彦さんと語り合いました。
【目次】
プロローグ
第一章 閉館までのエンドロールが流れ始めた
第二章 崖っぷちから見えた希望の光
第三章 35ミリフィルムからデジタル化への決断
第四章 映画館という「場所」と、映画鑑賞という「体験」に価値を見出す
第五章 イベント上映は「大人の文化祭」
第六章 「音響」がすべてを変えた
第七章 映画館をテーマパークにする
第八章 最大の強みは人、そして町
第九章 映画鑑賞をショーにする
第十章 映画館がエンターテインメントを作る
第十一章 これまでのすべてを注ぎ込んだ2019年
第十二章 窮地に下を向かず、転機と捉えて上を向く
エピローグ
[特別対談]
まちの映画館とまちの本屋さん
どっちも癖のもん、朝ごはんをたべるように来てほしい
塚口サンサン劇場 戸村文彦 × 小林書店 小林由美子