歴史民俗学 No.24
関東歴史民俗学研究会(編集) 2,200円
あらすじ
「路地」とは表通りから入った家と家の間に挟まれた小さい道のこと。「路地裏」とは「路地の中」という意味だ。かつて路地には住居が面し、家族は路地裏で隣近所という小さな世間と接し、その先は表通りという大きな世間に繋がっていた。老いも若きも路地裏を通じて社会と交流していたのである。そんな「境界としての路地裏」を発想の拠り所として昭和三○年代を思い起こしてみると、そこには時代を知るための豊かな手がかりがあった。芹沢俊介氏が幼少の想い出を通して昭和三◯年代を解読する巻頭インタビューほか、高度成長期、ダム、エネルギー、移民、鍛冶屋、駄菓子、赤線、スバル360、産業デザイン、たけしのぬりえ、死語、身の上相談、橋上市場、漁村民俗など、昭和三◯年代の「場所」と「人」を縦横無尽に行き来しつつ、今日の礎となったあの時代の意味を探る「あなたも知らない昭和三◯年代」!
「昭和三◯年代」を解読する・芹沢俊介氏インタビュー(インタビュアー 尾崎光弘+向井吉人+礫川全次)/風景観を改める 高度成長期を考える1 尾崎光弘/釜石橋上市場興亡秘話 田村勇/ダムの村は、先に「都会」になった 森山睦雄/道は遊び場だった・昭和三◯年代をふりかえって 加藤良治/成瀬映画と「昭和三◯年代」 映画に見る”昭和三◯年代”1 青木茂雄/戦後移民・農を志す 徳永忠雄/身の上相談で読む高度成長期1 尾崎光弘/高度成長期・光と影 渡邉靖/駄菓子屋の行方・東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎の報告 道岡義経/他 ・・・目次より
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