犬ではないと言われた犬
向坂くじら(著) 1,760円
あらすじ
初小説が、第171回芥川賞候補作品に。今もっとも注目を集める詩人の、「言葉」をめぐる最新エッセイ集。
これは犬である、と言い張れば、犬です--。
【目次】
くちぶえ、ソロで
犬ではないと言われた犬
とありますが、どんなこころですか
矮小な手のひら
しゃべれない
ひとりで学ぶことについて
ほら、フレディ
ドアノブのないドア
ひとの子に
お前とポエムやるの息苦しいよ
微調整、微調整
雲のかよひ路
事象がわたしを
湯船に浸かる
かわいくはないよそもの
後ろ歩き
ミケ
あとがき
【著者】
向坂くじら
詩人。1994年名古屋生まれ。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ集『夫婦間における愛の適温』、小説『いなくなくならなくならないで』ほか共著など。慶應義塾大学文学部卒。