勝負めし

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あらすじ

藩主からの白羽の矢。
二代目に任されたのは、将棋の「勝負めし」だ!

将棋の対局の場に選ばれたのどか屋に現れた棋士は、髷を「桃割れ」に結った十四の娘。
いまひとつの対局は盲目の棋士とだという……。

のどか屋に大和梨川藩主筒堂出羽守が持ち込んだ話は「将棋の戦い」。勝てば御城将棋に臨めるという。藩主が白羽の矢を立てたのは将棋の名手、兵頭三之助。一戦目の対局の場として、のどか屋が選ばれた。勝負めしを供するのは二代目千吉。中食と八つどきの甘いものを膳立てするという大役だ。そして対局の日、現れたのは桃割れの髷にきれいな簪を挿した娘だった……。

~本書登場の小料理~
鰤の照り焼き
酒2、味醂5、醤油4に白身魚の骨を加え、あくを取りながら煮つめてこしたたれを作る。
ぶりの切り身に塩をふり、約30分ほどおく。
塩を洗い流し、水気を拭いて皮目に切り込みを入れ、酒でのばしたたれをつけて焼く。