文系のためのチラー入門。用途から構造・歴史・冷凍技術・空調・冷却塔・輸出入。
あらすじ
さっと読めるミニ書籍です(文章量8,000文字以上 9,000文字未満(10分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
チラーという機械は、文系の人にとって分かりにくい機械のひとつです。
工場の機械から出る熱を冷水によって、冷却したり保温したりする働きがあることは知っていますが、そもそもどんな仕組みで冷やすのか説明できません。
チラーを作っているメーカーを調べますと、120社もあるのに、チラーを冠した書籍は不思議なことに一冊も見当たりません。
チラーの歴史が新しいからでしょうか。
冷蔵庫やエアコンは、冷やしたいものを冷気で冷やしますが、チラーは冷水で冷やします。
どうして冷気ではなく水なのかを考えたことがありますか。
大きなビルや工場などで冷却塔(クーリングタワー)という機械を見かけます。
37℃の水を32℃にする働きがあると聞きました。
なぜ、そういう温度なのでしょうか。
ところで、チラーはどのくらい輸出し、輸入しているのでしょうか。
調べてみましょう。
このように、チラーには分からないことがたくさんあり、文系にとっては曲者の製品です。
今回は、このチラーに焦点を当て、われわれ文系がよく理解できないチラーというものを分かりやすく解説してみたいと思います。
【目次】
第1章 チラーの用途
第2章 チラーの歴史
第3章 チラーの基本構造と仕組み
第4章 チラー水を循環させるアイデアの素晴らしさ
第5章 冷凍機と冷凍技術
第6章 冷凍機とチラーの違い
第7章 チラーユニットによるセントラル空調
第8章 冷却塔の働き
第9章 チラーの輸出入貿易統計を調べる
【著者紹介】
姉崎慶三郎(アネザキケイザブロウ)
千葉市在住。
元商社勤務。
海外駐在員歴2回。
長年の海外ビジネス経験を生かして、当時合格率8・4%で、日本全国で400名もいない超難関貿易資格「ジェトロ認定貿易アドバイザー」を取得。
自身の50年に渡る貿易実務経験と、ふれあった多くの先輩や国内外の取引先企業の方たちから学んだことを貿易のプロをめざす人に伝えるため執筆を続けている。
ペンネームは英語教師だった祖父の名前。