つながらない生き方のススメ

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あらすじ

子育て中の女性のカウンセリングを行う中で、人間関係に悩み疲弊している女性が多い。

「私は人づきあいがヘタで、不器用な自分がイヤになります」
「誰とでもうまく付き合っている人を見るとうらやましくなります」

人づきあいが苦手というのはアスペルガーに限ったことではなかった。
普通の人も人間関係で悩んでいる。悩むくらいなら、人づきあいなどしなければいいのはわかっているが、その勇気がないのでもやもやした日々が続いている。
回りに合せることばかりにエネルギーを使い、本来持っている自分の能力もよさも発揮できない。
この状況に対して、アスペルガーの著者はアスペルガーの考え方は得であると気づく。

アスペルガーは基本自分中心なので、人間関係にがんばらない。他者に合わせることに価値を感じないので、自分にとって価値ある人間関係や物事にしかエネルギーを注がない。自分の特性に合った目標や目的を持てば、一気にそこへ到達することができる。
空気が読めないからこそ、できることがある。

けれども、それでやっていけるのか?

やれると著者は言う。
意地悪をされることもないし、孤独にもならない。
意地悪をするような人とは関わらないし、自分にとって本当に大切な人にだけエネルギーを使っているからだ。

机上の空論ではなく、著者自らが「つながらない生き方」の成功例だから非常に説得力のある本である。