紫房の十手 鎌倉河岸捕物控<十七の巻>

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あらすじ

箱根へ湯治旅に出かけた宗五郎としほたちは、途中の小田原で、上方の凶悪な賊が東海道を下ってきていると聞く。しほは偶然にもその頭目を目撃し、画帳に描きとめていた。塗笠に五つ紋の黒羽織の巨漢の侍。上方から手配書がまわっている賊の頭に違いない。
賊が江戸へ向かっていると、宗五郎からの文が届いた金座裏。若親分・政次は「金座裏がこの一味をお縄にする」と皆に厳命するが、賊はずる賢く周到で……。
箱根と江戸をまたぐ大捕物、行方はいかに!