女も男も No.142 今と過去をつなぐ平和教育
あらすじ
収束の兆しの見えないウクライナ戦争、戦争と平和の問題を自分事として考えるにはどうすればよいのか。
収束の兆しの見えないウクライナ戦争、イスラエル軍によるパレスチナ自治区・ガザへの攻撃など、戦禍は拡大する一方です。このような情勢だからこそ、平和教育の重要性が高まっているといえるでしょう。戦争と平和の問題を自分事として考えるにはどうすればよいのか。過去と現在と未来の時間軸を通した学びをどう作っていくのか。憲法学習につなげるとりくみ、ジェンダーの視点で核兵器の問題や加害/被害の歴史に向き合うとりくみ、戦争のトラウマをテーマにした教育実践などを紹介します。
【目次】
PART 1 「自分事」としての平和教育
戦禍の広がる今こそ憲法理念に依拠した平和教育を
角田 達夫(日本教職員組合中央執行委員、平和・組織・青年部担当)
パレスチナとのかかわりからの学びを憲法解釈に生かす
──平和的生存権の活用と支配欲の克服
清末 愛砂(室蘭工業大学大学院工学研究科教授)
〈平和教育実践(1)〉
「自分だったらどうするか」
──ロールプレイワークで沖縄戦を学ぶ
狩俣 日姫(株式会社さびら・平和教育ファシリテーター)
〈平和教育実践(2)〉
核兵器の問題はジェンダーの問題
田中 美穂(核政策を知りたい広島若者有権者の会〈カクワカ広島〉共同代表)
PART 2 記憶を継承するということ
ヒロシマ、ジェンダー、植民地主義が交差する場として
加納実紀代資料室サゴリ
高雄 きくえ(加納実紀代資料室サゴリ主宰)
PART 3 戦時から現代に引き継がれているもの
80年前の戦争と現在をつなぐ、トラウマインフォームドな平和教育
中村 江里(広島大学大学院人間社会科学研究科准教授)
【著者】
女も男も編集委員会
女も男も編集委員会