義経になった男(二) 壇ノ浦

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あらすじ

寿永三年(一一八四年)九月。義経が検非違使五位尉に叙せられて、京の治安は落ち着き始めているかに見えた。だが激怒する頼朝は義経を京に飼い殺し、雑事ばかりを与えていた。元暦二年(一一八五年)、頼朝は平家の本拠である屋島を攻めるために、義経を追捕使として四国へ向かわせることになった。二人の影武者、沙棗と小太郎とともに戦いに挑む義経。兄・頼朝を信じようとする義経と、頼朝は怨敵であると認識する沙棗。運命が、二人を中心に大きく動き始めていた……。