行為主体性の進化

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あらすじ

何をするべきかを自分で意思決定し、能動的に行動する能力、それが「行為主体性」だ。
生物はどのようにして、ただ刺激に反応して動くだけの存在から、人間のような複雑な行動ができるまでに進化したのか? 
太古の爬虫類、哺乳類、大型類人猿、初期人類の四つの行為主体を取り上げ、意思決定の心理構造がどのように複雑化していったのかを読み解いていく。
進化心理学、進化生物学、行動生態学、認知科学など、これまで別々に取り上げられることの多かった人間と動物の研究をまとめ上げ、包括的な行為主体のモデルを提唱し、その進化の道筋を解明する画期的な新理論。

◆賞賛の言葉◆

「説得力があってわかりやすい、すでに古典というべき書。科学を前進させ、人間の本性を学ぶ次世代の学徒に読み継がれることだろう」
――ブライアン・ヘア(デューク大学進化人類学教授、『ヒトは〈家畜化〉して進化した』著者)

「心理学の第一原理は心理や行動ではなく、行為主体性であるべきだという斬新な洞察に満ちている」
――デイヴィッド・バクハースト(カナダ・クイーンズ大学卓越教授)