「日本左翼史」に挑む

購入した作品の読み方

あらすじ

池上彰・佐藤優『日本の左翼』三部作の読み込みを背景に、該博な知識と体験によってよみがえる戦後史の一断面。日本にも熱い時代があった。私の理解では、そこに生き、闘った、あまたの「小さきもの」(渡辺京二)を根底においた視点がいい。「日本共産党の深部を描く」は圧巻で、とくに回想である「一つの歌と人びとの記」に余韻が残った。 
有田芳生(ジャーナリスト、前参議院議員)

日本共産党とは何なのか。左翼に再生の道筋はあるのか。その絶望の淵で、元岩波書店の敏腕編集者が豊富な知識と自らの体験に基づいて思索する。読み進めると徐々に引き込まれていく。『小説 岩波書店取材日記』で話題を呼んだ著者による体験的左翼論。また一つ、新たな共産党論が登場した!
中北浩爾(一橋大学教授、政治学者)