天文ガイド2023年11月号

購入した作品の読み方

あらすじ

■【2等級に増光! 雄姿を見せた西村彗星C/2023 P1】
津村光則、山崎明宏
静岡県掛川市のアマチュア天文家・西村栄男さん(74歳)が8月13日未明に発見したC/2023 P1西村彗星(西村さんは2年ぶり、通算3個目の新彗星発見)は、その後、順調に増光し、明け方の東の低空で9月10日ごろまでに4等級でとらえられ、尾が10°近く伸びた様子がとらえられました。9月18日に近日点を通過するころは、夕方の西空に回って、2等級まで増光しましたが、低空のため観測は困難でした。注目の彗星をとらえた画像を紹介します。また、津村光則氏、山崎明宏氏の観測記も紹介します。

■【地上の星が生まれて100年 プラネタリウム誕生~その歴史と未来】
塚田 健、佐藤直美
2023年10月21日。いよいよ近代的プラネタリウムが誕生してから100年を迎えます。
プラネタリウムは100年前にドイツ・イエナの地で生まれ、1923年10月21日、関係者向けとはいえ初めてその光が灯されました。映し出された星空に開発者たちの感動もひとしおだったことでしょう。1925年5月7日にはプラネタリウムの一般公開がドイツ博物館で始まり、星空の美しさは“イエナの驚異”と称えられました。
それから100年、プラネタリウムは世界中に広がり、そして、我が国にも。この特集ではプラネタリウムの歴史を振り返りつつ、その“現在と未来”に目を向けます。

■【だれもが簡単に確実に、美しい天体写真が撮れる ZWO Seestar S50】
沼澤茂美
だれもが簡単に天体の美しさを体験できるにもかかわらず、高価ゆえにだれでも手にできるとは言いがたかったスマート望遠鏡。そんな現状を一気に変えそうなのがZWOから発売された「Seestar S50」。軽量でコンパクト、撮像性能もすばらしく、大きな注目を集めています。話題の製品を詳しく紹介します。

■【4年ぶりのリアル開催! 胎内星まつり2023レポート】
井川俊彦
4年ぶりの通常リアル開催が実現した「胎内星まつり2023」は、記念すべき40周年ということもあり、国内外から多くの参加者でにぎわいました。日中は星まつり史上類を見ない酷暑でしたが、2晩とも星空が広がりました。久々に会場内を駆け巡り、その様子をレポートします!