賢治と妖精琥珀

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あらすじ

大正12年、奇妙な石を持った男が宮澤賢治のもとを訪れる。ふたつに割れた琥珀の片割れで、封じ込められているのは妖精なのだとか。半信半疑で石を手に樺太への旅に出た賢治に、以前からこの石を追っているという男女が接近してくる。彼らの話では、もう片方の琥珀の力で不死となった祈祷僧ラスプーチンが奪取を狙っているという――。偶然その片割れを手に入れた宮澤賢治は争奪戦に巻き込まれ……。人智を超える力を帯びた琥珀をめぐる暗闘を描く大正ロマンファンタジー。