裏火盗裁き帳【二】

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あらすじ

長谷川平蔵から火盗改メの裏組織の結成を命じられた小身旗本・結 城蔵人。
差配に関わりなく悪を断ずる「裏火盗」の頭である蔵人は、葛城道斎の振るう殺人剣・皇神道流の凄まじさに震撼する。
それは、蔵人 が会得した鞍馬古流「花舞の太刀」とあまりにも酷似していたからだ。
数日後、札差を襲った盗人たちが何者かに惨殺され、奪った金も巻き 上げられるという奇怪な事件が発生した。
さらに江戸の町で不審火が多 発し、鬼面を被った「鬼翁」が各所で目撃される。
一連の事件の背後に 田沼時代の怨霊・緋鯉御前の影が見え隠れし、幕府の中枢を揺るがす 事態に……。
悪逆非道の盗人集団、鬼翁、緋鯉御前、そして葛城道斎と 決着をつけるべく、蔵人は裏火盗の面々とともに死地へ赴く!