初代北町奉行 米津勘兵衛〈九〉 水月の筝

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あらすじ

『信長の軍師』シリーズの著者が贈る江戸黎明期の騒然捕物帳! 
病に臥せった勘兵衛。
錠前外しの天才盗賊と知恵比べの勝負に出る。
興奮の“鬼勘”犯科帳! 

米津勘兵衛が高熱に倒れた。奉行所は箱口令を敷くが、鬼の霍乱を嘲笑うように妙な盗賊が現れた。
警備厳重な商家を狙い、千両あっても十両だけ盗む。まるで己の錠前外しの腕を誇示しているようだった。庶民は賊が入ると店が繁盛すると囃し立てた。
その賊があっさりと捕まった。ところが翌日も同様の事件が。
戸惑う配下たち。だが勘兵衛は回復するや、仰天の策を打つ。