スクリーン横断の旅
立野正裕 1,650円
あらすじ
《聖なるもの》を経験する旅に、終わりなどない。
「現実」はつねすでに動いている。
「可能性の思考」を得ることができないなら
学ぶことになんの意味があるだろう。
悲嘆するだけでは「不幸」を変えることはできない。
どうすればよいか徹底的に考えるべきなのだ。
自己との対話を追求するため、
人は映画から「何」かを見出すのである。
【目次】
第一章 宿命の旅
『東京物語』『七人の侍』
『十三人の刺客』『真夜中の刑事』
『冬の猿』『丘』『荒馬と女』『恋』
『忘れられた人々』『マドモアゼル』
『ルシアンの青春』
第二章 追憶の旅
『デルス・ウザーラ』『シェーン』
『一人息子』『野菊の如き君なりき』
『突撃』『ジョニーは戦場へ行った』
『ザ・トレンチ』『勝利者』
『アンボンで何が裁かれたか』
『さらば、わが愛』『真昼の決闘』
第三章 幻影の旅
『雨月物語』『蜘蛛巣城』『めまい』
『パリの灯は遠く』『黄金狂時代』
『英国万歳!』『ウィンター・バトル』
『デッドゾーン』『陸軍』
第四章 決断の旅
『氷壁の女』『ジャガーノート』
『ジャッカルの日』『ヒロシマナガサキ』
『エスター・カーン』『ピショット』
『ペレ』『ヘンリー五世』『大反撃』
第五章 再生の旅
『罪と罰』『破戒』『バラバ』
『二〇〇一年宇宙の旅』『ジャック・サマースビー』
『終身犯』『ネバダ・スミス』 『地下の民』
『道中の点検』『リユニオン 再会』
『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』
第六章 希望の旅
『ローマの休日』『汚れなき悪戯』
『アラビアのロレンス』『裁かるゝジャンヌ』
『ロビン・フッド』『グッドウィル・ハンティング/旅立ち』
『インドへの道』 『眺めのいい部屋』
『海の沈黙』『ブレイブハート』
あとがき/『慕情』と自分との約束