10歳からの くわしくわかる「異常気象」 おかしな天気からみる地球のいまとこれから

購入した作品の読み方

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。


★ きになる「あのふしぎな」
  天気のすべてがわかる!

★ 地球はいま、どうなっているの?

 *クリスマスに梅が咲く!?
 *すさまじい破壊力の竜巻
 *魔女の風「フェーン現象」
 *南のセミが北上!?
 *80年後の日本は?
 *異常気象にそなえよう


◇◆◇ 著者からのコメント ◇◆◇

「気象予報士」は、一度に20枚以上のたくさんの
天気図を見て天気予報をします。
実は、天気図は色々な種類があり、テレビや新聞、
インターネット、理科の授業など、
みなさんがよく目にするのは「地上天気図」といって、
私たちが生活している地上の高気圧や低気圧が
描かれています。
ただ、天気は空で変化するため、
上空の状況も知る必要があり、
高度1,500m、5,000m、1万mなど、
「高層天気図」もあります。

そのほかに、空を縦に割ったり、
空を輪切りにしたような資料もあって、
まるで天気のレントゲンのようです。
もちろん、気象衛星で宇宙から届く
雲の写真も見ますし、
スーパーコンピューターやAI予測も
大いに参考にしています。

天気予報ができると楽しいですし、
便利だなあって思うことがあります。

ただ、最近は天気図や資料を見るのが
楽しいと言っていられず、
明らかに「お天気がおかしい!」
と感じることが増えました。
信じられないような雨量や風速、
台風や爆弾低気圧の発達を見ることもあり、
心臓がドキッとして
恐ろしくなります。
実際に予報通りになると、
人が死んでしまうような
大きな災害が発生してしまうのです。

昔に比べて気象現象が激しく、
異常気象も増えています。
いったい地球に何が起こっているのか、
将来、天気はどのように変わるのか、
わたしたちは何をしたらいいのか…。
この本を読みながら一緒に考えてもらえませんか。

気象予報士 / 菅井 貴子


◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇

☆第1章 春の異変
* 電車もひっくり返す春一番
* サクラの開花が早まった
* 新幹線並みのスピード「なだれ」
* 川の流れが速い「春の融雪洪水」
* 静かな災害「遅霜」
・・・など

☆第2章 夏の異変
* 梅雨に異変?
* 梅雨末期の大雨
* 日本の夏が暑くなっている
* ヒートアイランド現象と暑さ
* 魔女の風邪「フェーン現象」
・・・など

☆第3章 秋の異変
* 天気のバランスが崩れたら「雷」
* ギザギザ前線は要注意
* 秋の台風は発達する
* 台風 + 前線 = 大雨
* 危険半円 収穫期の暴風
・・・など

☆第4章 冬の異変
* 昔は寒かったマイナス41℃の世界
* 日本海が暖かいと雪雲が発達!?
* スキー場がピンチ、雪まつりがピンチ!
  雪が減っている
* 暖冬なのに大雪? 南岸低気圧
* 二つ玉低気圧・爆弾低気圧
・・・など

☆第5章 天気の正常・異常を知る
* 気象観測で地球を把握
 ・アメダス
 ・気象ドップラーレーダー
 ・気象衛星
* 気象の歴史
* 転機のモノサシ「平年値」
・・・など

☆第6章 地球の異変
* 地球温暖化
* 温暖化の原因は?
* 北極の氷がとけると…
* 温暖化で日本が寒冷化!?
* 気候だけじゃない温暖化の影響
・・・など

☆第7章 知っておきたい知識
* 〇〇ミリの雨って? 雨の強さ
* 1日にこれだけ降ると危ない
  「災害をもたらす雨量」
* 大雨災害
 ・土砂災害
 ・川の氾濫