〈男〉の落語評論
稲田和浩 1,650円
あらすじ
《男目線》の落語評論があったっていいじゃねぇか!
落語てなぁ、江戸の富裕な町人の「男文化」のなかで生まれ、
昭和の頃だって寄席では男客が多かった。
いまじゃ女性客のほうが多いが。いけないなんて言いません。
現代文化は女性が作る。
そんなことは百も承知。
落語の噺に関しては、だいたいの作品が男目線で
作られている。
男が作って男が演じ、男とわずかな女性が
聴いていたんだから、しょうがねえや。
それをいまの女性客に受けるように演じるのも
噺家の技だ。
女性にも面白い古典落語を穿ったアングルで論じてみらぁ。