稲田和浩 8件 人気順 新着順 師弟論 稲田和浩 あなたには師匠はいますか? 先般、師弟間でパワハラ問題が発生。弟子の「告発」によって落語界に大きな一石が投げ込まれた。仲間内ではだんまりか弟子への擁護の声が大きい。悪く言う人は仲間内にはいない。一方ネットの反応は「司直(民事・刑事)に訴えることはない」「伝統芸能の世界では師匠は絶対だ。師匠が白いものでも黒と言えば黒になる」「芸人のルールと世間の常識や法律は別」という声も多い。しかし一般人がなぜ「芸人のルール」などと言えるのか。さらには「伝統」というが、伝統というのは室町時代から続く能・狂言の側が言うのはわかるが、落語や歌舞伎も江戸時代からはあるけれど、今のルールが確立したのは「戦後」なのだ。落語界に暴力はあるのか。果たして師匠の言うことは絶対か。喫緊の問題を斬る! 【目次】 前文 第一章 落語家の師弟とは何か? 第二章 師弟関係から見た落語の歴史 第三章 ハラスメントと落語 第四章 修業とハラスメント 第五章 元・天歌の件の動向 番外 師匠と私 註 あとがき 1,870円 落語に学ぶ老いのヒント 稲田和浩 人生百年。今、長い老後をどう生きていけばいいかが問われている。落語に描かれる江戸の暮らしのなかから、そのヒントを探っていく。 950円 〈男〉の落語評論 稲田和浩 《男目線》の落語評論があったっていいじゃねぇか! 落語てなぁ、江戸の富裕な町人の「男文化」のなかで生まれ、 昭和の頃だって寄席では男客が多かった。 いまじゃ女性客のほうが多いが。いけないなんて言いません。 現代文化は女性が作る。 そんなことは百も承知。 落語の噺に関しては、だいたいの作品が男目線で 作られている。 男が作って男が演じ、男とわずかな女性が 聴いていたんだから、しょうがねえや。 それをいまの女性客に受けるように演じるのも 噺家の技だ。 女性にも面白い古典落語を穿ったアングルで論じてみらぁ。 1,650円 怪談論 稲田和浩 さあさあ、寄ってらっしゃい、 見てらっしゃい! 暑い日、怪談を聴いて背中がゾクッとして涼しくなる? そんなわけはない。 開けた戸や窓の先には闇が広がった。夏は、人の住む明るい部屋と、 幽霊や妖怪の棲む闇とが交じり合う。 もちろん冬の幽霊や妖怪もいる。家には囲炉裏があって暖かだが、 外は寒く北風が吹き雪も降っている。秋の夜長の幽霊もいれば、 梅雨の幽霊もしっくりくる。 桜の下に幽霊は佇む。狂ったように咲く桜の木の根本には 死体が埋められているという話もある。 季節なんてどうでもいい。 いつの季節にも幽霊の出るロケーションはある。 怪談は「怪しい」「談」と書く。 「談」すなわち「話」だ。誰かが作り、文章にし、語って聞かせたりした。 すべてが創作ではない。 昔から語り継がれたモノや、そのときに起こった話もある。 話には説得力を持たせるための脚色が必要だ。 夏は他の季節よりいくらか演出効果があるのかもしれない。 そんな夏の夜、夕涼みの客の心を掴んだのは、爆笑落語でもなく、 しみじみした人情噺でもなく、どこか妖しく気味の悪い「怪談」だった。 1,650円 忠臣蔵はなぜ人気があるのか 稲田和浩 歌舞伎、文楽、講談、浪曲、落語等の諸芸を概観し、 あくまでも物語として「忠臣蔵」を読むことで、 江戸から明治、そして現代の人が「忠臣蔵」の物語の何に魅力を感じ、 共感したかを探る。 諸芸に通じた著者による本書は、 物語としての「忠臣蔵」を深く知るための書である。 1,650円 [増補改訂版]浪曲論 稲田和浩 これぞ浪曲論の決定版! 「バカは死ななきゃ治らない!」 ラジオで聴いた名調子、明治から昭和初期まで大衆芸能の玉座に 君臨した浪曲。代表的な作品を通して世に知られた主題を論じ、 その隆盛と衰退の要因を徹底的に分析。本書は2013年刊行の 『浪曲論』の改訂版。 2015年、惜しまれつつ死去した浪曲師・国本武春をめぐる論考を増補。 没後7年、国本武春を追善す! 1,870円 江戸のいろごと 稲田和浩 市井の人々の暮らしを描いた落語には多くの「恋話」「いろごと話」が描かれている。自由闊達、愛のままに生きた江戸の「いろ」とは。 774円 そんな夢をあともう少し――千住のおひろ花便り 稲田和浩 千住の遊女おりんは、昨夜も茶を引いた。岡っ引きの幸助が捕物でしくじり、来なかったからだ。このままでは、おりんは他所へ売り飛ばされる。焦る遣り手のおひろに、やる気のないおりん。そこに現れたのは……(「女郎花」より)。深くて暗くて絶対に埋まらない男女の溝。おひろは、それを少しでも埋めようとする。飯盛旅籠を舞台に、人生の機微を描いた傑作時代小説。 792円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 稲田和浩