落語 キャラクター絵図 厳選40席の楽しみ方

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あらすじ

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★ 知っているともっと楽しめる!

★ あらすじはもちろん、背景や設定も
イラストで分かりやすく解説します。


◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆

私の父は十代目金原亭馬生、
祖父は五代目古今亭志ん生、
叔父は三代目古今亭志ん朝。
落語家に落語にそして落語関係の本に
囲まれた生活でした。

大人になってからは、
父馬生の運転手兼マネージャーを
父が亡くなるまでしていました。
ですからそれまでは、
「落語」という文化を
特に意識せずに生きてきたのです。

父が亡くなり落語の世界から暫く離れましたが、
何かさっぱりした気分でした。
子育てもひと段落した頃から、
また落語が聴きたくなり、
父や祖父、叔父の噺に聴きほれ、
落語の魅力を再確認。

落語はセリフや所作で、
登場人物の気持ちや雰囲気、
その場所の空気感までも表現する芸です。
各演目の大筋は決まっていますが、
それをどう演出するか、
時代に合わせてどうアレンジするかは
演者次第ですから、
同じ演目でも変わってきます。
それがわかると落語をさらに楽しむことができます。

落語は語る芸ですが、
イラストと文章で
「落語を見る」本にしてみました。
キャラクターのイラストとあらすじで、
想像をたくましく働かせて、
新しい楽しみ方を発見してください。

落語という日本の庶民文化を通して、
昨今、忘れてしまいつつある日本人の持つ人情、
心の機微などを楽しみながら
見直してみませんか。

日本文化推進企画代表理事
美濃部 由紀子


少年の頃、ラジオから流れてくる
「落語」、「漫才」、「浪曲」は
家族でよく聞いたものです。
それがその時代の娯楽の主流だったので、
子供心には解らないことがあっても
ワーワァ笑っていた気がします。
なんの娯楽もない時代だったのです。

大人になりすべてに追われ、
それどころではない時代が続いて、
やがて今となり「落語」に再会し、
その世界に前とは違った面白さを発見して、
そのツボにはまりました。

聴く私たちに豊かなイメージを広げてくれる
噺家さんが沢山いらっしゃいます。
そのような方を「名人」というのではないでしょうか。
皆に愛され残っていくのが
「古典落語」だと思います。
私の画のイメージは…、
と聞かれるとまだまだお恥ずかしい。

「落語」はもちろん、
登場人物やストーリーも大きな魅力ですが、
人間とは何か、その業はと、
笑いに包んで問いかけてくれる。
ワハハッと聴き過ごせばよいのだが、そうはいかない。
「落語」の奥深さはすごい。

今は笑いが必要な時、
私も仕事が落ち着いた頃から再度、
「落語」に出合ったことは幸いなことで。
ますます楽しませていただきます。

イラストレーター
辻村 章宏


◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆

☆ 江戸っ子の心意気
「出世するような災難に合いたくない」-。
そんな言葉が口をつく、江戸っ子の粋、
意地、気風、そしてちょっと本音も。
江戸っ子の心意気を味わってください。
* 江戸の茶碗
* 三方一両損
* 強情灸
・・・など全7項目

☆ 江戸の色恋・廓遊び
落語の登場人物は、吉原遊郭に憧れています。
そこから生まれる人情噺は心に沁みるものも。
「え、江戸に生まれればよかった! 」。
一目惚れ、間男…。
江戸の色恋をのぞいてください。
* 品川心中
* 明烏
* 錦の袈裟
・・・など全8項目

☆ 江