新釈法華三部経 7

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あらすじ

新釈法華三部経7
収録内容……『法華経』「如来寿量品第十六」「分別功徳品第十七」「随喜功徳品第十八」「法師功徳品第十九」
立正佼成会の開祖である庭野日敬(にわの・にっきょう/1906-1999)は、生きることに苦悩する多くの人びとを励まし、釈尊の教えにもとづく信仰の喜びを説きました。やがてキリスト教、イスラームをはじめとする宗教界の指導者と手をとりあい、“諸宗教間の対話と協力”にもとづく平和運動の推進を掲げて「世界宗教者平和会議」を実現へと導きました。その生涯は、大乗仏教の到達点である『法華経(妙法蓮華経)』の真理を、人びとの目に見えるかたちで、現代社会に向けて展開・実践する歩みでありました。
本叢書では「法華三部経」の教えが、だれにでも分かるよう平易に解き明かされています。漢文・読み下し・現代語訳・解説を併記し、『法華経』全般にわたり経文の意味を把握しやすくなっているのが特徴です。また語句解説には、著者自身の体験にもとづく豊富な話題が添えられています。
※「法華三部経」とは、『法華経』とその序章に当たる『無量義経』、終章に当たる『仏説観普賢菩薩行法経』の三経をいいます。
広大な宇宙をつらぬく永遠の生命(久遠本仏)と、私たちの命が一つにつながっていることを明らかにするのが、『法華経』の中心ともいわれる如来寿量品です。
「久遠本仏の大いなるいのちに生かされていること」「いつも仏さまに守護されていること」を確信できれば、心境が変わってきます。心境が変われば生き方も変わります。そのように、すべての生命の“つながり”に気づき、自分に与えられたいのちの尊さにも気づくならば、心には一片のとらわれもなく、身のはたらきは自由自在に、日々幸福を実感することができましょう。
こうして、ものの見方、考え方、行動が仏さまの教えに沿っていく喜びと功徳を、分別功徳品、随喜功徳品、法師功徳品で順に説いていきます。