新釈法華三部経 10

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あらすじ

新釈法華三部経10
収録内容……『仏説観普賢菩薩行法経』
立正佼成会の開祖である庭野日敬(にわの・にっきょう/1906-1999)は、生きることに苦悩する多くの人びとを励まし、釈尊の教えにもとづく信仰の喜びを説きました。やがてキリスト教、イスラームをはじめとする宗教界の指導者と手をとりあい、“諸宗教間の対話と協力”にもとづく平和運動の推進を掲げて「世界宗教者平和会議」を実現へと導きました。その生涯は、大乗仏教の到達点である『法華経(妙法蓮華経)』の真理を、人びとの目に見えるかたちで、現代社会に向けて展開・実践する歩みでありました。
本叢書では「法華三部経」の教えが、だれにでも分かるよう平易に解き明かされています。漢文・読み下し・現代語訳・解説を併記し、『法華経』全般にわたり経文の意味を把握しやすくなっているのが特徴です。また語句解説には、著者自身の体験にもとづく豊富な話題が添えられています。
※「法華三部経」とは、『法華経』とその序章に当たる『無量義経』、終章に当たる『仏説観普賢菩薩行法経』の三経をいいます。
『仏説観普賢菩薩行法経』は、『法華経』の終章に位置する“結経”とされ、その内容から「懺悔(さんげ)経」とも言われます。
『法華経』の最後・普賢菩薩勧発品を受け、普賢菩薩の姿を観想する行法を説いています。なかでも謙虚な反省(懺悔)こそが人格を磨き、みずからを向上させるための第一歩であることが示され、三部経の全教説の結びとなっています。
ほかに、法華三部経の各品のあらましと要点をまとめた「法華経通観」を収録。各巻で説かれた内容を把握するうえで非常に便利な一冊です。