新釈法華三部経 2

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あらすじ

新釈法華三部経2
収録内容……『法華経』「序品第一」「方便品第二」
立正佼成会の開祖である庭野日敬(にわの・にっきょう/1906-1999)は、生きることに苦悩する多くの人びとを励まし、釈尊の教えにもとづく信仰の喜びを説きました。やがてキリスト教、イスラームをはじめとする宗教界の指導者と手をとりあい、“諸宗教間の対話と協力”にもとづく平和運動の推進を掲げて「世界宗教者平和会議」を実現へと導きました。その生涯は、大乗仏教の到達点である『法華経(妙法蓮華経)』の真理を、人びとの目に見えるかたちで、現代社会に向けて展開・実践する歩みでありました。
本叢書では「法華三部経」の教えが、だれにでも分かるよう平易に解き明かされています。漢文・読み下し・現代語訳・解説を併記し、『法華経』全般にわたり経文の意味を把握しやすくなっているのが特徴です。また語句解説には、著者自身の体験にもとづく豊富な話題が添えられています。
※「法華三部経」とは、『法華経』とその序章に当たる『無量義経』、終章に当たる『仏説観普賢菩薩行法経』の三経をいいます。
『無量義経』を説き終えたお釈迦さまは三昧(さんまい)に入り、眉間(みけん)から光を発し東方世界を照らし出します。この光景を目の当たりにした文殊師利(もんじゅしり)菩薩は、深遠なる真理、妙法が説き明かされることを予見します。『法華経』二十八品の幕開けです(序品)。
やがて、お釈迦さまは三昧より立ち上がり、静かに教えを説き始めます(方便品)。それは「仏になれない者は一人としていない」という真実だったのです。仏の境地に達することはできない、と思い込んでいた仏弟子・舎利弗(しゃりほつ)の心に大きな喜びが湧きあがってきます。