看とりのグリーフケア

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あらすじ

「看とり」とは、命の最期を迎えた人のそばに居て、心身の苦痛を和らげるケアをしながら息を引き取るまで見守ることです。

私たち医療職は「人は必ず死ぬ。人生は一度きり。いつ死ぬかは本当にわからない」という現実を日々体験します。

だからこそ、生老病死にまつわるさまざまな喪失体験を意識して対処を重ね、自分の中に確かな死生観を育ていく必要があります。「看とり」のグリーフケアには、この死生観をもつことがとても重要です。

本書は、「看とり」のグリーフケアについて、自身の家族の看とりや医療現場での実践、公益財団法人日本尊厳死協会の理事として、ご遺族の声を聴く日々の中で思い至ったこれまでの経験や知識を全てお伝えしています。

私たち、医療職のひとりひとりが、看とりのそのときにこそ「あなたに看とられたい」と、選択される人になれるように、心の準備を日々整えていきましょう。

医療職である皆さんの働きの中で生かし、自分自身のストレスマネジメントに少しでも役立てていただけたら幸いです。