天文ガイド2021年12月号

購入した作品の読み方

あらすじ

【特集】
〇“きわめて皆既に近い"11月19日 部分月食を見よう /沼澤茂美、榎本 司
11月19日に部分月食が起こります。食分0.978と大きく欠ける月食で “きわめて皆既に近い"部分月食となります。そのため、一部に明るい輝きが残りながらも、皆既月食のような赤銅色(しゃくどういろ)に染まる月が見られます。また、欠け際を青緑色に縁どるように見える「ターコイズフリンジ」にも要注目。特集では、今回の部分月食の概要、月食の起こる仕組み、今回の月食で特に注目したいポイント、さらに月食を撮影した写真の基本的な画像処理方法までを紹介しています。

〇レナード彗星C/2021 A1 年末に3等級に増光か?/中野主一
レナード彗星C/2021 A1彗星が9月に急激に明るくなり、このまま彗星が順調に成長すれば、この12月に3等級まで増光すると予報されました。期待の彗星の最新情報を紹介します。

〇10月15日の木星衝突閃光をとらえた/有松 亘
10月15日に木星衝突閃光がとらえられました。観測機材はセレストロンC11とCMOSカメラで木星閃光の観測に特化したシステムです。史上9例目となった観測についてプロジェクトを主導する有松 亘氏のレポートで紹介します。

〇サイトロンジャパン天体写真コンテスト2021入賞作品発表
創立60周年を迎えた望遠鏡メーカー・株式会社サイトロンジャパンが天体写真コンテストを開催。250作品を超える多数の応募の中から、厳正な審査を経て入賞作品が決定。審査員のサイトロンジャパン・渡邊晃氏、中川昇氏、天体写真家の沼澤茂美氏の評とともに本誌で入賞作品を発表します。

〇小惑星ファエトンの恒星食 観測成功! /吉田二美
10月4日02時03分に起こった小惑星ファエトンによる恒星食。現象を観測し、ファエトンの正確な形状を把握することで、宇宙探査ミッションに大きく貢献する観測です。多数のアマチュア観測者を含む協力のもと、34ヵ所、68名による大規模な観測が行なわれました。観測成功までのドキュメントを紹介します。


【TOPICS】
月のある絶景/榎本 司
星明かり月明かり/牛山俊男
星空YouTuber成澤広幸の星空撮影QUICKガイド/成澤広幸
「月・惑星」高画質画像撮影法/山崎明宏
モザイク合成ソフト「Astro Pixel Processor」/西條善弘

【THE SKY】
12月の星空と天体観測/藤井 旭

【NEWS&EVENT】
ASTRO NEWS
ASTRO SPOTS+全国天文イベント情報

【天体写真】
読者の天体写真
入選者の声(最優秀賞受賞者手記)

【連載】
月のある絶景
星雲・星団案内
天文学コンサイス
星雲・星団撮影入門
リーマンサットa go-go!
柳家小ゑんのエントロピーガイア!
今日からロケッティア!
オーロラカレンダー
宇宙天気
星のある場所

【観測ガイド】
流星ガイド/星食ガイド/変光星ガイド/太陽黒点近況/小惑星ガイド/人工天体/惑星の近況/彗星ガイド