皆殺し映画通信 御意見無用
著者:柳下毅一郎 1,683円
あらすじ
あなたの知らない日本映画の魑魅魍魎な世界にようこそ!
大人気シリーズ最新刊!!
邦画の明日はどっちだ!?
さまよう日本映画界に柳下毅一郎の愛のムチ!
アフター6ジャンクション・パーソナリティ
ライムスター宇多丸大推薦!!
「俺が観なくて、誰が観る!? 」
メディアや批評家や研究者が一顧だにしない、広大な「映画」の荒野を、
柳下毅一郎はひとり突き進む。誰もが襟を正すべき、これはまさに孤高の偉業だ。
未知の日本映画との遭遇、怒濤の44本! !
「誰がこんな映画作ったんだよ! 」と叫びたくなるような謎映画が次から次へと大にぎわい。
誰のために作られているのかわからない、誰が観ているのかもわからない、
そんな映画たちを、映画考現学の立場から発掘、解剖、保存する「皆殺し映画通信」が今回もばっさばっさとぶった斬る!
毎年恒例「皆殺し映画放談」では、岩本和明(『映画秘宝』編集長)、滝本誠(美術・映画評論家、編集者)のお二方をゲストに迎え、
2019年日本映画のあれやこれやを好き放題に語りつくす。
ひそやかに、誰にも知られずに、映画は死んでいこうとしている。
ぼくらは今、映画の死を目撃している。
かたちあるものはいずれは死ぬ。映画もまた死ぬのである。
映画にかかわる人が死に、映画館が死に、映画雑誌が死んでゆく。
ならばせめて死にゆく映画を看取る者となろう。
史上最高の興行収入を叩き出した何本かのブロックバスターではなく、
ほとんど金を稼ぐことすらないまま死んでゆく奇妙奇天烈に歪んだ映画たちを、
こうやって看取ることだけが映画にとらわれてしまった人間の義務なのだろう。
それまで、もう少しおつきあいいただこう。