増補改訂版 消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡
島田明宏 1,047円
あらすじ
2011年度JRA賞 馬事文化賞受賞作品の増補改訂版。
新たに見つかった手紙など、新事実に基づいて大幅に加筆!!
ウオッカのダービー制覇の64年前、牝馬としてデビューわずか3戦目でダービーを制したクリフジ。この名牝の11戦11勝すべてで手綱を取り、今もなお破られぬダービー最年少勝利の記録を持つ男がいた。
たった2年半の騎手生活ながら、四冠達成、生涯勝率3割超などの成績を残し、第二次世界大戦で戦病死した彼の足跡は多くの謎に包まれており、関係者でさえも調べる手立てがなく、ほとんど忘れ去られていた。しかし、2006年夏、ある出来事をきっかけに、彼の謎に満ちた人生が明らかになる。
著者の6年にわたる取材から、少しの幸運と多くの悲運により23年の生涯を終えた“幻の天才騎手・前田長吉”のすべてが、ここに蘇る――。
競馬史をも書き換える歴史集として、伝説の天才騎手の謎を解き明かすミステリーとして、主人公の知られざる数奇な運命をたどるドラマとして、いくつもの楽しみ方ができる読みごたえのある一冊。