定本 吉良の言い分 真説・忠臣蔵(上)

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あらすじ

歴史好きならだれでも知っている松の大廊下での刃傷沙汰は、浅野内匠頭の乱心によるものだった。
吉良上野介は、赤穂勢にうらまれる理由などなかったのである。じつはそこには柳沢吉保の陰謀があった。
そして、温厚で聡明な名君である吉良上野介は、赤穂浪士の手にかかって殺されたのではない。
そのような不名誉を嫌い、周到に準備された秘策によって、みずから生命を絶ったのである。

構想から20年をかけて真相を解いた歴史小説の大作が、今よみがえる。

【上巻目次】
第1章/若き日の懊悩
第2章/大江戸春欄漫
第3章/上杉家の存亡
第4章/吉良荘の赤馬
第5章/混迷する政局
第6章/名君吉良義央
第7章/元禄花乱れ舞
第8章/刃傷松の廊下