女はなぜダメ男に魅かれるのか? 日本レンアイ文学のすすめ(1)

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あらすじ

「東京ラブストーリー」「あすなろ白書」「華和家の四姉妹」などの数々のテレビドラマ原作、大ベストセラーエッセイ『恋愛論』で知られる漫画家・柴門ふみが、日本の文豪に連綿と受け継がれる恋愛観を読み説く名作案内。エリートのくせに優柔不断、問題は先送り、草食系に見えて性欲はある男がなぜモテるのか? ツッコミどころ満載の主人公キャラは、作家のキャラそのものだった!?『恋する文豪』から5作を厳選。共通するモテ男のポイントとは? 【読了時間 約40分】


夏目漱石『こゝろ』
無駄のない見事な文章につづられる「先生」に似た性格の人――それはウッディ・アレンともうひとり。

川端康成『雪国』
クールでシュールでアバンギャルド。まさか、こんなストーリーだったとは?!

森鴎外『舞姫』
すっげえ、石じゃん。家も道路も石だよ。兵隊もでっけえし、ギャルもイケてるし。柴門ふみ現代語訳が登場!

村上春樹『ノルウェイの森』
その場しのぎの優しさと結論を先送りする優柔不断さが、ワタナベくんのモテポイントなのか!

太宰治『斜陽』
「恋、と書いたら、あと、書けなくなった」――太宰治の名コピーは現代の女性読者をも魅了。