男はなぜ魔性の女に堕ちるのか? 日本レンアイ文学のすすめ(2)
著者:柴門 ふみ
「東京ラブストーリー」「あすなろ白書」「Age,36」など数々のテレビドラマ原作、大ベストセラーエッセイ『恋愛論』で知られる漫画家・柴門ふみが、日本の文豪に面々と受け継がれるレンアイ観にツッコむ名作案内。わがまま、女王気どり、男好き、激しい性格だけが魔性の女とは限らない。病弱の美少女もまた、文豪たちにとっては大好物なのだ。モテ女の秘密は何か? 『恋する文豪』から厳選の5作品。【読了時間 約40分】
谷崎潤一郎『痴人の愛』
魔性の女の第一人者といえば、ナオミ。プチナオミはあなたの周りにもいる?
堀辰雄『風立ちぬ』
文学少女に熱烈に支持されていた『風立ちぬ』。サナトリウムの美少女は乙女の憧れでもあった。
山本周五郎『おさん』
日本人が大好きな時代小説は病みつきになるほど面白かった。〈恋多き女〉に翻弄される男たち。
石原慎太郎『太陽の季節』
〈王様タイプ〉〈女王様タイプ〉〈職人タイプ〉〈軍人タイプ〉。人間はこの4つのパターンに分類される。
武者小路実篤
『友情』ナスやかぼちゃの話ではなく、『友情』はれっきとした恋愛青春小説。今でいえば、月9か?
253円