彼女が性被害に遭うなんて
マルクス 1,188円
あらすじ
僕の彼女はある日突然、「性被害者」になってしまった。
その日から彼女の笑顔が消えた。身なりをあまり整えなくなった。
一緒にテレビなどを見ていても、些細な描写でフラッシュバックを起こすようになった。
警察庁の犯罪統計資料によると、平成29年の刑法犯「強制性交等」は認知されている件数だけでも1111件。
同じ年の刑法犯「強制わいせつ」にいたっては、認知数5808件にものぼる。
つまり、1年間で換算すると毎日どこかで20人弱もの人が涙を流していることになる。
もう一度言うが、認知されているだけでこの数なのだ。
強姦、セクハラ、痴漢……
許すまじき性犯罪は我々の半径5メートルで“日常的”に起こっている。
そして、「性犯罪」は被害者本人だけでなく、その家族・パートナーにも想像を絶する傷跡を残すものだ。
だから僕は、
「こうした悲しい出来事をなくしたい」
「同じような境遇の人にも、そうでない人にも性被害の現実を知ってほしい」
そんな思いで、この本を描いた。
「僕の彼女が性被害に遭うなんて」――
そう。本当にまさかだった。だから、この本に描いたことは、決して僕たち2人に関する物語ではない。
あなた自身の物語でもあるのだ。