天真正伝武道探求 天霧
購入した作品の読み方あらすじ
第二作となる本書では、この2年間に天霧が辿った道を振り返りつつ、天霧の技習得のための基本的な考え方や具体的な方法を、なるべく分かりやすく解説してゆきたいと思う。
天霧の技は良く言えば神秘的であり、悪く捉えればヤラセあるいは馴れ合いと見えてしまう。本書を通じ、そのいずれの見方も正しくなかったのだと読者諸氏にご納得頂ければ、本書第一の目的は達成されたことになる。第二の、また最終的な本書の目的は、読者諸氏が天霧の技を実際に使えるようになることである。
本書で初めて公開する天霧修練法は、こんなことで不思議な技が使えるようになるのかと思ってしまうほど見た目は簡単な動きばかりである。しかし、一見簡単な動きでも最初はなかなか正確に出来ないものである。丁寧に、効を焦らず続けて頂きたい。深山幽谷にこもり、難解な修法を命懸けで日々継続しなければ不思議な力は得られない、という思い込みがあるとすれば、今すぐそれをきっぱり捨てて頂きたい。楽しみながら、気が向いたら本書片手に身体を動かしてみる、そういう軽い気持ちが丁度良い。大切なことは何時までも夢を諦めないこと、夢を疑わないこと、それから、前進、後退、あるいは横道にそれることがあっても、夢への本道を忘れないことだと筆者は思う。