燃え立つ剣

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あらすじ

二刀を操る宮本無二斎、厳流佐々木小次郎──。
好敵手との決着は?

剣豪大名北畠具教の館にて日の本の兵法者が集い闘う。
亡き師塚原卜伝が遺した謎の三文字『鞘の内』とは?
居合の開祖、波瀾の人生!

林崎甚助重信、三十二歳。後の世に居合道の祖と崇められる剣聖は、剣豪大名と名高い伊勢国の北畠具教の招きに応じ、日の本の兵法者が競う御前試合に臨まんとしている。重信の胸に昨年の命懸けの闘いが蘇ってきた。その男の陣羽織の襟には「日本無双兵法者 厳流佐々木小次郎」とあった。そしてもう一人。二刀を操る宮本無二斎。多芸御所での試合が始まろうとしていた。