ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか

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あらすじ

なぜ、「すべて」と「無」が一致するのか?

「私」はかけがえがなく、特異な存在であるがゆえに、消え去り無と化してしまう……。「語ること」と「沈黙」が、「すべて」と「無」が、正反対のものが折り重なる不思議な世界。独我論から私的言語論まで、「私」をめぐる独創的思考の奥深くまで分け入る。


[内容]
序章 不二の法門に入る──補助線として
第一章 独我論──「限界」としての「私」とは何か
第二章 無主体論──独我と無我は一致する
第三章 私的言語論──「ない」ままで「あり」続ける「私」
ウィトゲンシュタイン小伝
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  • NHK出版の「シリーズ・哲学のエッセンス」の中の1冊です。著者の入不二さんの名字の由来「不二の法門に入る(維摩経)」の話から「PでもPの否定でもどちらでもない」というような論理式が出てきたりと冒頭から興味深い内容でした。巻末の読書案内も充実しています。

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    5点
    匿名さんさん