将棋順位戦30年史 1984~1997年編

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順位戦30年の激闘、死闘を凝縮!
「週刊将棋では創刊以来、順位戦に多くの紙面を割いてきた。名人挑戦や昇級を狙う『上を見た戦い』はもちろん、残留を目指す『下を見た戦い』も読者の注目を集めてきた。この30年で順位戦が最も注目されたのは、大山康晴十五世名人がA級残留を果たせるかどうかというときだったかもしれない。」(まえがきより)

1年間をかけて行われる将棋界最高峰のリーグ戦、―順位戦。昇級争いにはタイトル戦のような華々しさがある一方、残留争いには意地とプライドを懸けた人間のドラマがあります。順位戦は数ある棋戦の中でも、最も「人間の戦い」が見られる場といっていいかもしれません。そうだからこそ、「将棋界の一番長い日」A級順位戦最終日の解説会場は常に超満員になるのでしょう。

本書は週刊将棋創刊30周年を記念し、順位戦の30年の激闘、死闘を当時の記事、写真で振り返るものです。時代の雰囲気を存分に味わうことができる内容となっています。中原、米長、谷川のA級覇権争い。南、高橋ら「55年組」の台頭、不死鳥大山のA級残留劇、そして全てを飲み込む羽生世代のデビュー。さまざまな世代の棋士が入り乱れ、空前の乱世となった当時の将棋界をこの本で追体験してください。

■CONTENTS
第1章:1984年度 中原復位へ、谷川への挑戦決める/第2章:1985年度 大山復活、プレーオフを制す/第3章:1986年度 米長猛追、3者プレーオフ制す/第4章:1987年度 谷川、独走で挑戦決める/第5章:1988年度 米長が大逆転で挑戦者に/第6章:1989年度 中原、プレーオフ制し2