公事宿 裏始末4 孤月の剣

購入した作品の読み方

あらすじ

幼子さえ売り買いする口入れ屋悪兵得衛に、成人した幼子らが迫る。

十九年前に赤子で売られた長七は武士の父を求めて、十五年前に十歳で売られた友吉は生き別れの弟妹を求めて、公事師らと共に闘う。

秋川藩の若き剣士矢野数馬は養父母の命を断たれ江戸に逃れて、馬喰町の公事宿暁屋に居ついている。暁屋の養子友吉はふとしたことから品川宿の口入れ屋徳兵衛と出会い、十五年前、十歳の時のこの男に売られ、弟妹と生き別れになったことを思い出した。友吉は弟と妹を探すべく、公事師らと、悪兵衛こと徳兵衛に迫る。