堀静香 2件 人気順 新着順 わからなくても近くにいてよ 堀静香 穂村弘氏推薦! 「生きることに慣れないことの天才を感じました。 魂に永遠の初心者マークが貼られてるみたい。 でも、だからこそ、一瞬一瞬、ものすごく生きている。 『せいいっぱいの悪口』で圧倒的存在感を示した気鋭の作家の3冊目となるエッセイ集。 12篇のエッセイと1年間の日記で構成。なんでもない日常を繊細に丁寧に時に乱暴に切り取ってみせる、 読めば読むほど深い味わいのある清新な文章をお楽しみください。 【著者紹介】堀 静香(ほり・しずか)1989年神奈川県生まれ。山口県在住。 上智大学文学部哲学科卒業。歌人、エッセイスト。「かばん」所属。 現在は私立の中高一貫校で非常勤講師として国語を教えている。 著書にエッセイ集『せいいっぱいの悪口』『がっこうはじごく』(共に百万年書房)、 歌集に『みじかい曲』(左右社)がある。第50回現代歌人集会賞受賞。 1,870円 みじかい曲 堀静香 何もかもが自分とはちがう。それでいて、こちらのからだや心にやわらかく風が吹きこんでくるような、その風の手ざわりにはげまされるーー大森静佳 〈収録短歌から〉 どこへでもゆける身体を持っている ひとつだけ 風のぬくいはきだめ 朝ドラの明るい曲を口ずさむ 登場人物の少ない暮らし 目に見えるすべてを信じてからめとる従順なクイックルワイパーは ずっと一緒にいると決めてもいいのだろうか大型トラックのんびり走る オレンジのブラインドがみな降ろされて炎のなかのコメダ珈琲 きみが生まれて生きることだけ考えて 最後はおだやかに終わる曲 いい人と結婚したねと言われてもへんな真顔をつらぬき通す 骨だけがこの世に残るおかしさの掃き出し窓をあふれくる風 引き出物の写真立てにはシンプルな英字の「home」入れてたまるかhomeな写真 天国へゆくことだけをこの世のめあてのように鳩の首のきらめきは 1,870円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 堀静香