岩波書店『世界』編集部(編) 13件 人気順 新着順 世界2025年1月号 岩波書店『世界』編集部(編) 特集1 1995 終わりと始まり 戦後50年を迎える年、阪神地方では早朝、強い揺れに襲われ、東京都心の地下鉄網は列車内の毒物散布により大混乱し、沖縄本島北部では、米兵らによる少女暴行事件が起きた。 経済はバブル崩壊を経て低迷に入るなか、金融機関の不良債権問題が表面化し、破綻も相次いだ。 それから30年。世界情勢は大きく変化を遂げた。だが、当時の喪失、そして停滞から、いまも日本は脱け出せずにいる。 あの年、何を突きつけられたのか。戦後80年の始まりに、1995の意味と向き合う。 特集2 そしてアメリカは去った 曲がりなりにも民主主義や人権の価値を唱えてきたアメリカ。だが、自国第一主義の姿勢を隠さないトランプ次期大統領に、前政権期よりさらに大きな権力が集中することになる。 国際社会への波紋は避けられない。 長期化してきたウクライナ、ガザでの戦争への影響は計り知れず、気候変動対策の後退も懸念される。同盟国としてアメリカに追従してきた日本もその例外ではない。 超大国の転換は、世界情勢になにをもたらすのか。「アメリカなき世界」の行く末を展望する。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年12月号 岩波書店『世界』編集部(編) 特集1 視えない中国 海洋進出など周辺国への強硬姿勢と同時に、国内では監視・統制を強める習近平政権。 日中の交流は減少し、拘束のおそれからビジネスマンや研究者が渡航をためらう現状さえもある。 他方、目覚ましかった近年の経済成長は鈍化。不動産バブルは崩壊し、人々は先行きの不透明さにあえいでいる。 そのなか起きた、日本人学校児童らの殺傷事件。SNSに行きかう「反日」「仇日」の言論の一方、事件を悲しみ、政府の対応を批判する人々も少なくない。 隣国として率直に対話し、交流を続けるために、何が必要なのか。複雑化する中国、そして日中関係の現在地をみつめる。 特集2 わたしたちのエネルギー 猛暑、台風、豪雨・・・・・・毎年、異常気象が列島を襲う。日本の温室効果ガス排出量の8割以上が、発電などのエネルギー由来。 その脱炭素化は、生き延びるための急務だ。だが、国内では石炭火力温存という「既定路線」が敷かれている。 「GX」の名のもとに、原発活用の動きも根強い。高コストな原子力・石炭火力にかわり、再エネの経済性は急激に上がっている。 今後数十年の日本のありようをも規定するエネルギー基本計画の改定が進んでいる。 いま、どのエネルギーを選ぶのか――将来世代が安心して暮らせる環境を守れるか、わたしたちの決断にかかっている。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年11月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】アメリカという難問 11月に大統領選を控えるアメリカ。国内の対立と分断が叫ばれるなか、共和党・民主党両陣営の支持率は拮抗している。 トランプ陣営とその支持者らからは、移民やマイノリティへの排他的な言説があとを絶たない。一方のハリス陣営も、パレスチナ問題への煮えきらない対応をめぐり批判を招いている。 国際秩序をリードしてきたアメリカの混迷は、ウクライナ戦争、ガザ虐殺をはじめとする世界情勢をも左右するだろう。 混乱の渦中にあるアメリカをどう捉えるか。日本はいかに向き合うべきか。大統領選を前に、同国が直面する難問に目を向ける。 【特集2】フリーランスを生きる 日本でフリーランスとして働く人は200万人以上。「雇用されない働き方」としてクリエイティブな職種の印象が強い一方、さまざまな現場で「悲鳴」があがっている。 労働法の適用を受けないことから、実態は人件費削減のための業務委託であったり、発注者との力関係の差から不利益を受ける人もいる。 アプリを使ったプラットフォームワーカーが増加しているが、アルゴリズムに管理されるその「働き方」に問題はないのか。 11月1日からフリーランス新法が施行。取引適正化という大きな一歩を踏み出すことになる。さらにその先に、ひとりの働き手として生活と尊厳が守られる社会はどう展望できるのか。フリーランス新法施行を機に考える。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年10月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】暴力と政治 いま、世界中に有形無形の暴力がひろがっている。 格差と分断が深刻化し、人々の不満が噴出する政治状況。SNSを通じて増幅された憎悪は、社会の機能不全を引き起こし、暴力の引き金となっている。そのなかで虐げられる多くは、弱い立場におかれる人々にほかならない。 元首相の殺害事件から2年、米国では大統領候補者の演説の場で銃撃が起こった。また、移民やマイノリティへの暴力的な振る舞いはあとを絶たない。 社会に浸透する暴力を、民主主義はいかに止めうるのだろうか。政治との関わりから考える。 【特集2】核危機の人新世 原爆開発を主導した物理学者の苦悩を描いた映画『オッペンハイマー』。物語が描く「マンハッタン計画」の陰には故郷を追われた先住民族がいた。 広島・長崎への原爆投下、冷戦下の核開発競争、チェルノブイリや福島の原発事故。人類は核によって、地球に不可逆の影響を与えた。核の時代は、「人新世」の幕開けであった。 誰が核の恩恵を受け、誰が核の被害を被ってきたのか。 異常気象や環境汚染。折り重なる危機が地球を襲ういま、公正な未来への道筋を探る。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年9月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】教育とジェンダー 次世代の人びとを育んでいく営みである教育。その影響は優れた面・悪しき面の両方で子どもたちに伝わり、社会に広がっていく。 日本で教育分野は他の領域よりもジェンダー平等が達成されている、としばしば言われる。だが、本当にそうなのか。不平等を生む構造が教育の場に潜んでいたならば、次世代にもその悪影響を長期的に再生産することになってしまう。 入試制度、進学の男女比、学校内に存在する性別役割など、教育分野におけるジェンダーの問題に迫るとともに、不平等を乗り越える取り組みにも光を当てる。 【特集2】癒えない傷、終わらない戦争 戦闘が止む――まずはそこに漕ぎつけるまでの困難がある。だが、戦争はそこで終わらない。 80年前、精神を病んだ元日本兵たちの苦しみは、自身や妻、子らに向けられ、世代をこえ伝播した。戦争が人間の何をどのように破壊したのか。家族たちの気づきと証言により、いまようやく像を結びつつある。 国家間のみならず「テロとの戦争」が広がるなか、巻き込まれるのは兵士だけではない。社会の荒廃と人間の破壊が、まさにいまも進む。 この事態を食い止める叡智を求め、戦争がもたらす長期的な影響を直視する。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年8月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】戦争をとめる 南アフリカによる国際司法裁判所へのイスラエル提訴。国際刑事裁判所による、ロシアやイスラエル、ハマスの指導者への逮捕状請求。 ウクライナとガザ、ふたつの戦争の出口がいまだ見えないなか、大国に依存せず、正義を手繰り寄せようとする動きがある。 第二次大戦後の「国際秩序」形成をリードしてきたアメリカの覇権の凋落は著しい。国連安保理は、その二重基準が暴かれる場となった。 アメリカの傘のもと戦後を歩んできた日本は、平和の実現に向けた新たな動向にどう関与するのか? 世界史を俯瞰し、考える。 【特集2】看取りのあとで 高齢化の急速な進展・人口減が進む日本社会。人々の意識やライフスタイルの変化、デジタル技術の浸透、コロナ禍によるかかわりの変容を経て、看取りや葬送は多様化しつつある。 一方、孤立死や無縁遺体の増加からは看取りをめぐる社会的つながりや制度といった「受け皿」の弱さが見えてくる。 わたしたちはどう看取り、看取られたいのか。死をめぐる社会状況、そして人々の死生観から問う。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年7月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】スポーツと権力 施設建設をめぐる迷走、名目だけの復興五輪、政治家の差別発言・・・・・・「東京2020」から3年、この7月からはパリでオリンピック・パラリンピックが開幕する。コロナ禍での延期から無観客開催となった前回大会は、私たちに何を与え、何を残したのか。 フィールドやスタジアムではマイノリティの選手たちが多く活躍してきたが、差別の言葉と視線も注がれ、それが過熱する場でもあり続けている。 巨大資本と結びついた「多様性」「中立性」などの言葉に惑わされず、権力との結びつきを解剖する。 【特集2】日本の中の外国人 日本に暮らす外国人は340万人を超える。働く現場は、小売、流通、介護、製造、建築、農業、漁業など多岐にわたる。だが、その法的地位は常に不安定だ。奴隷労働との批判が強かった「技能実習制度」に代わり、新たに「育成就労制度」が創設されるが、看板と実態には依然へだたりがある。容易に永住権取り消しができる入管法改正案も準備され、安定して日本で暮らす人々も生活をおびやかされている。難民の受け入れは依然として少なく、3回目以上の申請は強制送還が可能に。排外主義からくるヘイトにさらされる人々もいる。 人は移動し、まざり合い、暮らしてきた。日本人と外国人の線引きは何なのだろう。その政治性を問う。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年6月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】軍拡進行国家 「日本は米国と共にある」――国賓待遇でアメリカを訪問した岸田首相は、米国議会の演説でこのように述べた。共同声明では、より詳細に自衛隊と米軍の一体化を推し進めることが明記されている。問題はこうした大転換が国民的議論もなく、もっぱら閣議決定と外交の場だけで決められていることだ。 「一体どこを向いて政治をしているのか」──旧統一教会問題や裏金問題に感じた政治への不信感がいっそう深まる。国民との社会契約である憲法に反することが堂々と行なわれている。 アメリカの戦争に日本が巻き込まれ、国民の生命が犠牲となるリスクは高まった。現在、急ピッチで進められている政策変更、法案のどこが危険なのかを探った。 【特集2】SNSと子どもたち 生まれたときからスマートフォンが存在する。思春期にInstagramやTikTokがある。 滞在時間を一秒でも長くしようとするアテンション・エコノミー。「密室」で行なわれる性加害や性搾取。いまや子どもたちの窓であり、居場所でもあるオンライン空間について、私たちはどれほど知っているだろう。 心身への影響をさらに可視化し、検証すること。市場に翻弄されず、公共空間として自らの手で育んでいくこと。新たな仕組みづくりは急務だ。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年5月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】地方対中央 分権型社会という理念を掲げて約四半世紀が過ぎた。しかし、いまや国は地方自治を軽視し、国と自治体の関係は対等とはほど遠い。そのいびつさが最も端的に表れているのが、沖縄に対する構造的差別だ。 「地方」は集権化した「中央」よりも劣っている? いや、「不便」「何もない」とみなされてきた地域には多様な魅力と文化が根づいている。その事実に、多くの人たちは気づき始めている。 ゆがんだ対立構造を乗り越えて、ゆたかな対話と交流を生み出すことはできるのか。新しい自治のかたちを構想するために現場から問いかける。 【特集2】暴力の起源──植民地主義を問う イスラエルによるガザ地区への攻撃では街は見境なく破壊され、死者は3万人を超す。イスラエル高官はそのパレスチナの人々を「人間動物」と呼んだ。他者を「野蛮」なものと断じる植民地主義のロジック──。 今もそのロジックに翻弄され、暴力にさらされている地域は、アフリカにも、アジアにも、ラテンアメリカにもある。なぜ国際社会は暴力を止めえないのか、収奪をうけた人々は、植民地支配といかに格闘しているのか。 吹き荒れる暴力の淵源にある植民地主義を、足もとから見つめる。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年4月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】トランプふたたび 2016年大統領選によるトランプ大統領の誕生は熱狂と分断の時代の幕開けを告げた。国内のみならずアジア、中東、ヨーロッパなど、世界中を振り回したトランプのアメリカは幻滅と妥協、不信と極端化の渦を増大させながら、自壊していった。だが、そこでもたらされた「遺産」はバイデンのアメリカにも色濃く息づいている。 米中対立やふたつの戦争という危機のもと、2024年の今、ふたたび吹き荒れるトランプ旋風。その風はどこから吹いているのか。何をもたらそうとしているのか。アメリカ内外の軋みを直視し、私たちに突きつけられた問いと向き合う。 【特集2】人権を取り戻す ジャニーズ性加害問題などを国際社会から批判され、「あったのに、なかったこと」にされてきた問題の深刻さを日本社会は受け止めることとなった。認識のギャップはどこから生まれたのだろう。 女性・性的少数者・外国人労働者への差別、原発事故対応・・・・・・日本は様々な人権侵害のリスクを国連などから指摘されている。だが政策に十分生かされず、司法も人権救済に遠い。「息苦しさ」を強いる構造が、いま問われている。 ビジネスも様々な社会活動も、もはや人権への配慮なくしては成り立たない。そして、国際的な人権救済システムは大きく進展し、人びとの実践は国内にもある。人権はどこか遠くの話ではない。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年3月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】さよなら自民党 派閥・世襲・裏金 30年前の1994年1月29日、政治改革関連4法が成立した。改革の矛盾や問題点は様々に指摘されてきたが、今回の裏金事件でついに破断界に達したかに見える。 企業・団体献金を原則禁止してカネのかからない政治を実現するため導入された政党交付金を受け取りながら、法をくぐり抜けての多額の企業献金受け取りは、改革の趣旨に反し、国民主権や議会制民主主義を歪めるものだ。 政治腐敗を繰り返す自民党の自浄作用には期待できないとすれば、われわれ主権者が選挙によって鉄槌を下すしかない。90年代の政治改革はなぜ失敗したのか、次の時代の政治変革には何が必要かを考える。 【特集2】働けど、働けど どこの職場でも人員が削減される中で、労働時間やストレスばかりが増えている。物価がどんどん高くなる一方で、賃金は増えそうになく、税金や社会保険料で手取りは目減りする。働きつづけたからといって、「老後の安心」は手に入らない。こんな社会にだれがした? だれかに負担を押し付けることのない持続可能な社会へと変えていくことはできるのか? 経済を足元から見つめ直す。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 世界2024年2月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】リベラルに希望はあるか 欺瞞、偽善、無力・・・・・・「リベラル」が批判と冷笑の対象とされるようになって久しい。 リベラルな価値を掲げる欧米諸国においても、ウクライナ戦争、ガザ人道危機の深刻化を経て、その「法の支配」や「普遍的人権」が現実にはなにを意味するのか、二重基準がいっそう鋭く指摘されている。また、ポピュリズムの台頭によって排外主義が高まり、社会における多様な個人、価値観の共存が揺るがされている。 日本のリベラルとはなにか。 平和主義との結びつきは過去のものとなるのか。 歴史的ななりたち、根源的な批判をふまえ、その可能性を探る。 【特集2】受験という迷路 子どもたちは苛烈な競争の渦中にある。そして親たちは「我が子の将来」のために「降りられない競争」に没入する。 その競争は、公正に行なわれているのだろうか。 子どもたちの心に大きな「傷」を残すことはないのだろうか。 親たちは不安を煽られてはいないだろうか。 人生の岐路として、9割以上の生徒が少なくとも一度は経験している受験。その経験を「自分事」ではなく社会の問題として捉え直すと、何が見えてくるのだろうか。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ■特集1 リベラルに希望はあるか 戦後日本の「リベラル」と平和主義─その所与条件と歴史的経緯・・・・・・小熊英二(慶應義塾大学) 『世界』の起源・・・・・・石川健治(東京大学) 〈座談会〉「リベラルである」とはどういうことか─今そこにある問題から考える・・・・・・杉田 敦(法政大学)×五野井郁夫(高千穂大学)×池田弘乃(山形大学) 現代の政治的対立軸とは何か─日欧の福祉国家再編をめぐって・・・・・・田中拓道(一橋大学) 絶望と希望が隣り合わせのこの世界で─なぜ行動するか・・・・・・畠山澄子(ピースボート共同代表) 安倍派パーティー券事件の深層・・・・・・上脇博之(神戸学院大学) 〈ルポ〉岸田首相と統一教会─関連団体トップとの写真流出の裏側・・・・・・鈴木エイト(ジャーナリスト) 娯楽としての暇アノン─SNSで扇動される誹謗中傷・・・・・・安田浩一(ノンフィクションライター) 〈新連載〉島に帰る 第1回 ホームとフィールド・・・・・・榎本 空(エスノグラファー) 〈追悼〉ぼくたちは山田太一でできている─巨匠から届いた二〇通のハガキ・・・・・・渡辺一史(ノンフィクションライター) 世界の潮 COP28 化石燃料からの脱却に「合意」できたのか?・・・・・・深草亜悠美(FoEJapan) 国立大学法人法改正 運営方針会議をめぐる謎・・・・・・米田俊彦(お茶の水女子大学) オスプレイ 生産停止へ─放置され続けた欠陥・・・・・・平安名純代(沖縄タイムス) ■特集2 受験という迷路 受験後遺症の大人たちが子どもを追い詰める・・・・・・鳥羽和久(作家) 不正入試事件が示す社会的空気・・・・・・中村高康(東京大学) 〈対談〉小学・中学受験のリアル・・・・・・小針 誠(青山学院大学)×森 いづみ(日本学術振興会特別研究員) 見すごされる高校受験のなかで・・・・・・相澤真一(上智大学) うちの子は特別だから─少子化、独自性、韓国の「教権崩壊」・・・・・・朝比奈祐揮(韓国外国語大学) スケッチ 「問い」へのアプローチ・・ 1,045円 世界2024年1月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】ふたつの戦争、ひとつの世界 2022年2月24日、世界中が「いま、なぜ」と問うなか始まったロシアのウクライナ侵攻。その終わりはいまだ見えず、戦禍は拡大している。2023年10月7日に起こったハマスの襲撃が引き金となり、イスラエルはガザ地区への凄惨な攻撃を開始した。人質解放のための束の間の「戦闘休止」は平和に結実するのだろうか。 私たちが生きている世界では、いまも人が殺し、殺されている。その現実を直視しつつも、けっして平和をあきらめないために。停戦への道と世界のこれからを考える。 【特集2】ディストピア・ジャパン 世界各地で戦火がやまないなか、日本はそれでも平和を享受している――。それは事実なのか? 上がらない賃金と長時間労働、ジェンダーギャップ指数125位、横行するハラスメント、G7最下位の報道の自由度、根深い外国人差別・・・・・・。 同じ人間であるにもかかわらず、人間が貶められる現実が広がってはいないか。それは「平和」なのだろうか。私たちの足もとのディストピアを見つめる。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ■特集1 ふたつの戦争、ひとつの世界 〈インタビュー〉ガザ、人類の危機─それでも守るべき価値とは・・・・・・中満 泉(国連事務次長、軍縮担当上級代表)、聞き手=国谷裕子(ジャーナリスト) 国際法と学問の責任─破局を再び起こさないために・・・・・・根岸陽太(西南学院大学) この人倫の奈落において─ガザのジェノサイド・・・・・・岡 真理(早稲田大学) イスラエルの焦り─この戦争に終わりはくるのか?・・・・・・錦田愛子(慶應義塾大学) 正義論では露ウ戦争は止められない─ウクライナからカラバフへ、拡大する戦争・・・・・・松里公孝(東京大学) 〈対談〉二〇二四年の世界と日本・・・・・・田中 均(元外務審議官)×佐橋 亮(東京大学) 「ふたつの戦争」と米国の世界戦略・・・・・・菅 英輝(九州大学名誉教授) 宝塚の悲劇 何がカナリアを追いつめたのか・・・・・・川崎賢子(文芸評論家) 大川原化工機「冤罪」事件の深層─警視庁公安部で何が・・・・・・石原大史(NHK) 〈新連載〉最後は教育なのか? 第1回 「お花畑」は現実化する─仁平典宏さんに聞く・・・・・・武田砂鉄(ライター) 世界の潮 岸田減税が不人気な理由・・・・・・吉弘憲介(桃山学院大学) 性同一性障害特例法 違憲決定の意義・・・・・・木村草太(東京都立大学) ■特集2 ディストピア・ジャパン 人間であることが困難な世界で・・・・・・松村圭一郎(岡山大学) 〈インタビュー〉反社会的で、善なるもの─いま小説を書くということ・・・・・・桐野夏生(作家)、聞き手=前川仁之 〈インタビュー〉入管はなぜ姉を同じ人間として扱ってくれなかったのか─ウィシュマさん死亡事件の真相を求めて・・・・・・ワヨミ/ポールニマ、聞き手=伊藤詩織 さよなら、ジャニーズ。さよなら、テレビ。─見えない再生の糸口・・・・・・林 香里(東京大学) スケッチ カメレオン通り・・・・・・多和田葉子(作家) 夜店 歴史学は世界を変えることができるか・・・・・・松沢裕作(慶應義塾大学) 事故と故事のあいだ─膨張する中国のナラティブ戦略・・・・・・福嶋亮大(文芸批評家) 1,045円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 岩波書店『世界』編集部(編)