笹沢左保 138件 人気順 新着順 招かれざる客 笹沢左保 事件は、商産省の組合の秘密闘争計画が、省側に筒抜けになっていて、スパイが発見されたことが発端だった。裏切り者の組合員と、彼の内縁の妻と誤認された女性が殺された。二つの事件の容疑者も事故で死んだ。事件全体に釈然としないものを感じた警部補。鉄壁のアリバイ。密室で姿を消した凶器。乱歩賞次席ながら世に出た、笹沢推理文学の輝ける出発点。 550円 直飛脚(じきびきゃく)疾(はし)る 笹沢左保 直飛脚――それは徳川十一代将軍・家斉(いえなり)の密書を、定められた刻限までに目的地に届けることを使命とする、凄腕の武士たち。使命を果たせぬときは、即刻切腹。秋元炎九郎は手裏剣、本荘錦之介は大刀(だいとう)、太田又兵衛は短槍(たんそう)、各(おのおの)の武器を携え、彼らは極限の疾走を開始した。襲いかかる凶刃(きょうじん)をかわして、たどり着いた場所には……?! 痛快、傑作、新感覚時代小説の極北。(『一千キロ、剣が疾る』改題) 550円 なめられた女 笹沢左保 平和な家庭に突然ころがり込んできた闖入者(ちんにゅうしゃ)。その女が座間(ざま)家に居ついて40日にもなる。勝手に冷蔵庫を使うなどやりたい放題。だが母の芙美代(ふみよ)は強くたしなめることをしない。父も、「いずれ出て行くさとあまり気にしていない。いったいなぜ、家族はこの女の横暴を黙認するのか。娘の真紀(まき)は、女が居すわる理由を調べるため、四国の大洲(おおず)市へと向かった。戦慄の事実が……?!(『女の戦争』改題) 440円 女の決闘 笹沢左保 夫と息子が外国に出かけている2カ月間、敷地200坪、建坪60坪の奥平家は、女二人だけである。真佐子は姑と呼ばれる隠居の身であり、嫁の立場に置かれる奈緒は専業主婦である。――姑は嫁に日常のあらゆることに嫌味を言いはじめる。嫁も負けずにやり返す。疑心と憎悪が渦巻いて、女同士の闘いは、日に日に激しくなる。危うい人間関係を描く異色サスペンス。 550円 取調室2~死体遺棄現場~ 笹沢左保 佐賀県有田町で女性の死体が発見された。現場での目撃証言から、不審な女性が別件逮捕される。被疑者・香山弓江は一世を風靡した美貌のスター歌手であった! だが、被害者との接点は皆無。〃落としの達人〃水木正一郎警部補の執拗な聴取にも、弓江は完璧な答弁を見せ、事件は暗礁に乗り上げた……。最新の科学捜査を駆使して捜査官と被疑者の死闘を描いた傑作。 550円 取調室~静かなる死闘~ 笹沢左保 佐賀市内のホテルで全国学生テニス選手権優勝者・小田垣悦也の撲殺死体が発見された。死体発見の数時間前、慌ただしく同ホテルをチェックアウトした父・光秀に疑惑が集まる。〃取調べの神様〃の異名を誇る水木警部補が登場! ところが、悦也の死亡時刻に光秀が北海道にいたという鉄壁のアリバイ! 敏腕取調官と冷徹な被疑者との息をのむ攻防。会心の推理傑作。 550円 サンセット刑事 笹沢左保 奇観を誇る佐賀の『七ツ釜』で会社員・波多野仁の死体が発見された。かつては凄腕(すごうで)でならした末森刑事も捜査に加わる。現場に残された波多野の車から発見された6枚の写真……そこに写されていたのは、なんと末森の幼少時の恩人・菊池香織の一人娘・恵理子であった。著者のテーマである、「宿命のもつ恐ろしさ、奇怪さ」を集大成した、入魂の本格推理! 550円 通りすぎた夜 笹沢左保 四年間の平凡なOL生活が終わった。美弥子は郷里で結婚する。しかし送別会の夜、波乱のなかった人生をくつがえす事件が起きた。ひとり暮らしの彼女の部屋に、深夜、殺人犯の男が逃げ込んだのだ。異様に熱っぽい目。女の本能で、彼が何を考えているのかを予知できる(表題作)。笹沢作品の根底にある、あるものが濃厚に漂う、常に高い評価を受けてきた推理短編傑作集。 550円 背中の眼 笹沢左保 憧れの人気女優・白鳥美鈴と豪勢な結婚式をあげた、老実業家・小林吉之助。ところが、新婚旅行先のホテルで何者かに殺されてしまった! 過去に潜む不気味な翳(かげ)とは……? 女性心理の深奥を描いて、右に出る者のいない著者ならではの、珠玉の10編を精選! 名手による「女性サスペンス」傑作編。 440円 地獄の女殺し~玄白歌麿捕物帳~ 笹沢左保 柳橋の船宿の一室「風流洞」はいつもの4人に占領されている。蘭法医の杉田玄白、浮世絵師の喜多川歌麿、徳川の御家人にして剣の達人・平山行蔵、そして宿の女将(おかみ)・お艶(つや)。天明の世に次々起こる難事件、怪事件に彼らは立ち向かう。……三と八の日に出る幽霊。冷酷無比な盗賊の善行。女たらしで床上手(とこじょうず)な美男強盗。……江戸を舞台に4人の男女が大活躍。痛快時代推理小説。 550円 疫病神捕物帳 降って来た赤ン坊 笹沢左保 伝九郎頭巾と聞いただけで、呑太は全身の血が熱くなる。どんな悪人であろうと、それなりの節度がなければならない。それが、この伝九郎頭巾と俗称される盗賊は、押し込み、追い剥ぎ、幼児殺しとその場の思い付きで凶行に及ぶのだ。必死に捜査を続ける呑太の前に、船頭が赤ン坊を抱えて飛び込んできた。(表題作)疫病神と恐れられる男の怒りが炸裂する痛快捕物。巨匠の文庫オリジナル。 550円 骨牌(カルタ)の城 笹沢左保 本郷家の嫁姑の対立は、日増しにエスカレートしていた。姑の加代子を追い出そうとする嫁のマスミ、姑もまた逆襲……。大蔵官僚の夫・高次(たかつぐ)は、インサイダー取引事件で家庭を顧みる余裕がない。その渦中、近所の人妻・大河原美子が殴殺(おうさつ)された。しかも凶器は高次のゴルフクラブだった! ――永遠の問題・嫁姑の対立と、ミステリーの見事な融合。新機軸の傑作長編。 550円 悪魔の剃刀(かみそり) 笹沢左保 「故萬田氏よ、お前を許さん」不気味な言葉を残し、失踪中の日本WHM社課長代理・安芸一弘が、死体で発見された。事件の真相を探る海老沢四郎。さらに安芸を慕う女性の白骨死体。苦闘する海老沢の前に、「萬田」と名乗る美貌の女性が現われた! 衝撃の真相! 非情な企業の論理! 先端企業の暗部に潜む病巣に、鋭いメスを入れた長編推理、野心作。 550円 旅鴉(たびがらす) 笹沢左保 「上州無宿の、石神の伊八郎って野郎を叩っ斬ってくれ」一宿一飯の恩義のある親分の頼みで、羽黒(はぐろ)の源太、別所の弁蔵の二人は中仙道の旅に出た。親分のひとり娘お光(みつ)が、伊八郎に手籠(てご)めにされ、連れ去られたのだという。……事件の意外な展開と、意表を衝(つ)く結末。虚無的で孤独な旅鴉たちを、綿密な時代考証と推理小説的手法で、みごとに描く傑作股旅(またたび)小説集。(『血しぶきに煙る信州路』改題) 440円 情 事 笹沢左保 「先生は和食オンリーで、お酒はウィスキー一本槍ですものね」鹿児島本線の特急グリーン車で話しかけてきた女は、一面識もないはずだが驚くほどぼくの好みに詳しい。富士子と名乗ったがどうも偽名くさい。なぜ偽名を? という疑問とともにその晩、彼女を抱いた。五日後、定宿のホテルに帰京してみると……(「知りすぎる女」)他、様々な女との情交を描く官能ミステリー傑作集。 550円 危険な関係 笹沢左保 父と娘の年齢差。しかし、空港で二人を見かけた者はみな、奇異な印象を受けた。小利根志郎(ことねしろう)は56歳、暗く長い過去をもつ中年男。花村絵美子(はなむらえみこ)は18歳、まだ手つかずの長い未来をもつ美少女。二人は、マドリードからカナリア諸島へ、そしてパリへと観光旅行をつづけながら、次第に男と女の愛に目ざめていった。危険で不思議な愛の形を、鮮(あざ)やかに描いた恋愛小説。(『あれはブローニュの森』改題) 550円 見られる女 笹沢左保 魔が差して洋服を盗んだ女と、それを見ていた男。捕(つか)まりたくない……その一心で女は男の奴隷(どれい)になり、屈辱(くつじょく)の一年を送った。そして女が自分に出した結論は「殺すしかない……」だった。だが悪魔からの解放を願う女を待っていたものは?(表題作)。愛が生みだす悲劇を描いた笹沢作品群は、その意外な結末で、宿命に踊らされた人間の儚(はかな)さを見事に浮かび上がらせる。 440円 夜の目撃者 笹沢左保 白い粉が散乱する路上で発見された女性の絞殺死体。が、被害者・和田マチ子の靴底には、粉はついていなかった。意外な犯人像……(「夜の目撃者」)。夫殺しを疑われた未亡人大石糸子は、さらに……。被害者が遺した21の歌枕には、犯人の名が!? (「優雅な告発」)現代の不安や恐怖、残酷さを抒情(じょじょう)豊かな文体で捉えた、珠玉(しゅぎょく)のミステリー傑作集。 440円 玄白歌麿捕物帳 笹沢左保 時は天明(てんめい)、町人文化の爛熟(らんじゅく)期。この太平の世に背を向けて生きる者たちがいた。柳橋の船宿(ふなやど)の一室「風流洞」に集う、蘭法医の杉田玄白、浮世絵師・喜多川歌麿、武芸の修行にいそしむ美剣士・平山行蔵、そして美貌の女将・お艶(えん)である。……凶悪な強盗団、追剥ぎ事件、不審な事故死、次々と襲いかかる怪事件に、ぴったり意気の合った彼ら4人が立ち向かう。痛快時代推理小説。 440円 溺れる女 笹沢左保 「千代子……」――兄が最後に残した言葉は、妻の名でもなく、たった一人の肉親である弟の宏次の名でもなかった。宏次は「千代子」という名を追って雪深い新潟へ。そこで知る悲劇的な一つの愛の結末……(表題作)。男と女のさまざまな愛の形と、愛あるが故(ゆえ)に生まれる事件。それらを描くことによって、人間心理の機微を鮮やかに浮かび上がらせた好短編11編をおさめる。 440円 1 234 ... 7 TOP 電子書籍(本・小説) 笹沢左保 3ページ目